結婚の晩年化が進んだ現代。
30代、40代での結婚も珍しくはなくなってきました。
しかし、婚姻届けは提出して結婚したものの、「今更結婚式を挙げる必要などない」と、挙式は行わない『ナシ婚』を選択されるカップルも多くいます。
多い理由としては「年齢的にいまさら結婚式をあげるなんて恥ずかしい」「再婚だから式は挙げなくてもいいと思った」など。
このサイトの主旨としては『それでも結婚式は挙げるべきだ』と言わせていただきたいのですが、ひとまずそこはおいて置いて
『大人婚』を行った諸先輩方はどんな式を行ったのか?
『大人婚』の雰囲気はどのようなものかなどをデータをもとに紹介していこうと思います。
年齢のことで結婚式の開催を悩んでいるカップルはコチラの記事も参考にしてくださいね。
Contents
『大人婚』共通点からわかる重要POINT

大人婚は通常の結婚式と、何が違うのでしょう?
これを比較することで『大人婚』の雰囲気が見えてきます。
諸先輩方の『大人婚』経験者に共通するのは、
- ゲストとの特別なひと時の演出
- こだわりの料理
- 一般的な結婚式のイメージにこだわらない
この3つは大人婚を成功させた事例すべてに共通しています。
ゲストとの特別なひと時の演出
大人婚は「私たちを見て!!!」という自己を主張する演出ではなく、あくまで「今までお世話になった人々へ感謝を伝える会」と考えて企画されるカップルが多いのが特徴。
忙しいゲストに迷惑湖かけるだけの余興などは行わず、ゆったりと会話できる時間を確保するプログラム構成にするのがおすすめです。
年を重ねると、久しぶりに合う友人も多くなります。
通常の結婚式では、分刻みで余興や挨拶などが立て込んで、ゲストとゆっくり話す機会もないのが現実。
大人婚では2次会を行わないカップルも多いので、その分披露宴を1.5次会風に自由に企画するのもいいと思います。
こだわりの料理

大人婚になると招待客も、多くは同年代もしは年上の人がほとんど。
さまざまな人生経験を積んだゲストは、目だけでなく舌も肥えています。
こだわるなら、ぜひ料理にはお金をかけて上質なおもてなしを用意しましょう。
派手な演出を抑えて浮いた分で、料理をワンランクグレードをアップさせてもいいかもしれません。
30代40代のゲストが、結婚式の中で楽しみにしていることの1位は『料理』というアンケート結果も出ています。
普段食べられない特別な料理や、お酒を用意して楽しんでもらうのがいいでしょう。
また、この年代では子連れで参加されるゲストも多いと思います。
子供たちに合わせた料理やジュースもきちんと用意してあげることが大切です。
一般的な結婚式のイメージにこだわらない

年配のゲストは、これまでにも多くの結婚式に参列して、いわゆる結婚式のデフォルトイベント。
- ケーキ入刀からのファーストバイト
- 偉い人の祝辞
- ブーケトス
- お色直し
これらのイベントには飽きてしまっているゲストも多く、本人たちの自己満足になりかねません。
不要だと思うものは、思いきってプログラムから外してしまっても構わないでしょう。
その空いた分の時間と予算を、
- テーブルサービスで巡るときの会話の時間を増やす
- プロの音楽家を招いての生演奏を行う
- その会場ならではのオリジナルメニューを提供する
など、ゲストのことを第一に考えて企画することで、参加者全員の記憶に残る印象的な披露宴にすることができます。
食べられないウェディングケーキより、本当に美味しいものを食べたいだけ!

筆者たちの行った結婚式では、いわゆるウェディングケーキは用意しませんでした。
代わりに、スイーツに力を入れている会場だったこともあって『スイーツバイキング』を開催。
新郎がコックに扮してケーキを配る演出をしたところ、今でも久しぶりに式に参加してくれた友人に会うとその話になります。
コックの格好が相当印象に残ったみたいです。
例えばこんな大人婚
一般的なプログラムにこだわらないとはいっても、それでは逆に何をしていいのかわからなくなってしまう。
そんな方のために、筆者の体験&諸先輩方の経験をもとにアイデアをまとめてみました。
国内リゾートウェディング

筆者は那須高原での「国内リゾートウェディング」を開催。
上の写真の建物が、筆者が実際に式を挙げた結婚式場です。
本物の英国アンティークステンドグラスや調度品を使った英国スタイルの本物の結婚式を、那須高原のミッシェルガーデンコートで開催しました。
那須高原ミッシェルガーデンコートが大人女子に愛され続ける理由
今でも那須に遊びに行った際にうかがって、常設のレストランで食事をするのが恒例になっています。
歴史的建造物での「大正ロマンウェディング」

近代と現代が混ざり合う、懐かしくて新しい『大正時代』をコンセプトにした大人な結婚式。
築100年を超える、文化財指定や伝統的建造物指定の本物空間で、タイムスリップしたかのような特別な体験はいかがでしょうか?
今までにない体験に、ゲストの記憶にとどまり続けること間違いなしです。
【大人婚】ほかに見たこともないレトロモダンな結婚式『大正ロマンウェディング』
川下りで会場まで移動、花嫁船
柳川藩主立花家の邸宅を改装した会場で行われる、明治から続く日本の結婚式。
九州の友人の結婚式に参加した際に参加した「御花」での結婚式は、神社での挙式の後、船で披露宴会場まで送られる『花嫁船』にも乗ることができました。
柳川御花 公式HP:http://www.ohana.co.jp/bridal/
九州以外でも全国の水郷地域で行われています。
お近くの地域での会場探しはブライダルフェアの検索サイトを利用しましょう。
「花嫁船利用」はさすがに検索できないので、サポートデスクに問い合わせてみましょう。
本格和装『神前式』

地域の本物の神社での神前式。
お色直しで和装を取り入れることはあっても、日本式の神前式を経験することは少なく印象的です。
[神社での結婚式]35歳以上の大人花嫁に和婚のススメ。[神前式の気になる値段]
和装は、年を重ねているからこその貫禄があり、大人婚で特に人気があります。
とはいえ、挙式と別に披露宴やお披露目パーティを用意して、こちらではウェディングドレスを着る機会を作る、ということが多いようです。
海外リゾートウェディング

思い切って、『海外で結婚式を挙げる』という方法もあります。
親族や、本当に気心の知れた仲間だけを招いて、非日常感あふれる海外のチャペルでの挙式は、誰の心にも深い思い出として刻まれることでしょう。
また、海外での挙式はゲストを招かず、二人だけで行うというカップルも少なくありません。
新婚旅行を兼ねた、海外リゾート地で二人だけの結婚式を行い、披露宴は帰国後カジュアルな形で行うという形が人気です。
・【大人婚】挙式は海外?それとも国内?リゾートウェディング両者のメリット、デメリットを比較!
・大人婚におススメ!海外リゾートウェディングはホントに安い?費用の現実とお金をかけるポイント3つ
スイートルームでの披露宴

普段なら近づくことすらないようなホテルのスイートルーム。そんな場所に招かれるだけで、相当な驚きのはず。
大きいものだと20名ほどのゲストを招いての披露宴が可能です。(ホテルによって違うので相談してみましょう)
ホテルで式を挙げて、そのまま移動できるのもうれしい。
収容人数は少ないから、披露宴あとの2次会に利用してもいいかもしれません。
もちろんそのあとはスイートルームで一泊。
忘れられない思い出になるでしょう。
クッキングパフォーマンス(ライブクッキング)

シェフがその場で料理をして盛り付ける。
その様子をパフォーマンスとして演出する。
どんどん料理が出来上がっていく様子を生で見ることは、ただきれいな料理が運ばれてくるのとは、印象がまったく違います。
演出によっては特別な装置や準備が必要な場合もあるので、会場とよく相談が必要です。
ここまでしなくても、筆者がやったようなコックに扮してケーキを配るくらいならどんな会場でも可能と思います。
大人婚は自分たちらしい披露宴の形

長い人生経験があるからこそ、自分たちだけでなくゲストにも最高の体験をプレゼントする。
大人婚はそこをしっかりと考えた挙式・披露宴にすることが重要です。
固定観念にとらわれず、イメージすること、やりたいこと、ゲストが喜ぶことをどんどんアイデアとしてウェディングプランナーに提案してください。
やりたいことができない、自由度が低い場合には会場を変更するのも有効です。
今の時代、式場はたくさんあります。専用の式場よりも貸し切りできるレストランなどの方が自由に企画させてくれますよ。
いつまでも思い出に残る、自分たちならではの『大人婚』を成功させてください。