【持ち込み・式場依頼比較】失敗しない結婚式の写真撮影~撮影費用を抑えるには誰に頼む?~

結婚式の基礎知識

一生の思い出になる結婚式の写真撮影。

これをだれに頼むかは、式場選びと並んで重要なポイントとなってきます。

基本的には、依頼した式場のウェディングプランナーが撮影の流れから、業者選びまで一通り準備してくれます。

初めて見積もりを見たカップルは、その金額の高さに驚くかもしれません。

一般的な結婚式場の指定業者の撮影料金は、10万円~20万円!

しかも、これだけではすみません。

たいていの場合、撮影とアルバムの作成はセットになっており、アルバムの作成料金がさらに10万円~20万円

ビデオ撮影もお願いすると、さらに15~25万円。

撮影業者によっては、撮影のカット数に制限があり、200カット・300カット・500カットと基本料金が変わってくる場合もあります。

この費用を何とか抑えようと、節約方法を探してこのページにたどり着いたという方も多いと思います。

今回は、結婚式の撮影料金を大きく抑えるおすすめの方法と、結婚式の専門業者に依頼した場合との比較、さらに外部依頼できる持ち込み業者の紹介を行います。

この記事を読むとわかること
  • 結婚式の撮影事情
  • 結婚式の写真を安く済ます方法
  • 外部撮影業者の紹介
撮影の依頼方法によって数万円の違いが出ます!

  1. 一般的な結婚式の写真撮影
    1. 式場カメラ業者が高い理由
    2. 式場へのマージンが大きい
    3. 結婚式場への持ち込み禁止は法的に問題はないのか?
  2. 結婚式の撮影はどこにお願いする?
  3. 結婚式場指定の撮影業者メリット・デメリット
    1. メリット1:失敗がない
    2. メリット2:撮影ポイントを熟知している
    3. メリット3:トラブルがあった時の対応が安心
    4. メリット4:準備の手間がいらない
    5. デメリット1:価格が高い
    6. デメリット2:カメラマンを選べない
    7. デメリット3:単調な写真になりがち
    8. デメリット4:アルバムなどを一緒に依頼する必要がある
  4. 撮影を友人に依頼した場合のメリット・デメリット
    1. メリット1:依頼料が安い
    2. デメリット1:失敗の可能性
    3. デメリット2:お酒がはいることの危険性
    4. デメリット3:親しい人の写真ばかりになる
  5. 外部業者に依頼した場合のメリット・デメリット
    1. メリット1:価格が安い
    2. メリット2:自由にカメラマンを選べる
    3. メリット3:撮影枚数に制限がない
    4. メリット4:ネガデータをもらえる
    5. デメリット1:持ち込み料が発生する
    6. デメリット2:出張料がかかる
    7. デメリット3:技術にあたりはずれがある
    8. デメリット4:自分たちで準備しなくてはいけない
    9. デメリット5:専属業者でなければ入れない場所がある
  6. 『指定業者以外撮影禁止』の場合どうする?
    1. 裏技的に外部カメラマンを入れる方法
  7. 結婚式のムービー撮影はどうする?
    1. ムービー撮影する割合は?
    2. ムービー撮影の選択肢
      1. 1、写真撮影・動画撮影ともに結婚式場に依頼
      2. 2、写真撮影・動画撮影どちらかを外部の業者に依頼。
      3. 3、ワンマン撮影で写真・動画もまとめて外部業者に依頼
      4. 4、動画は撮影しない
  8. 自分たちで選ぶ、ウェディング撮影業者
    1. OceanNovember for Wedding
    2. ウェディング撮影mokona
    3. Studio East
    4. Kando Wedding
    5. 渋谷写真館
    6. Kokoro Switch
    7. LA-VIE FACTRY
    8. Tokyo Wedding Style
    9. Fika and Fotos
    10. CONI CONI PHOTO WORKS
  9. さらに安価に撮影を依頼する方法
  10. まとめ

一般的な結婚式の写真撮影

驚くほど高い結婚式の写真撮影。

しかし、結婚式場で式を挙げたカップルの実に90%以上は、値段が高いと思いつつも結婚式場の提携業者に依頼しています。

会場専属カメラマンの利用割合(ゼクシイトレンド調査2021より)
2021年調査
96.1%
2020年調査
93.5%
2019年調査
88.5%

これはほとんどの場合、利用者は結婚式をすること自体が初めてであるため、担当のウェディングプランナーさんに言われるがままにお願いをしてしまうためだと思われます。

撮影を外注しようと思っても、プランナーさんから、

「うちは写真撮影は提携の業者しか受け入れていない」

「外部の業者を利用する場合持ち込み料金がかかる」

などと説明されて、あきらめてしまうこともしばしば。

近年は特にコロナの影響もあり、外部の業者利用を制限する動きも多く、外部業者の利用は減っています。

式場カメラ業者が高い理由

結婚式場のカメラ撮影は撮影料金が、およそ10~20万円

そして多くの場合がアルバム(写真集)の作成10~20万円とセットでの契約となります。

写真撮影の料金を『式場提携業者』と『外部業者』それぞれに依頼した平均費用は、

  • 結婚式場指定業者:21万円
  • 外部の業者  :11万円

と、10万円もの差が出ています。いったいこれはなぜでしょうか?

式場へのマージンが大きい

結婚式場と提携している業者は、結婚式があれば必ず仕事がもらえます。

データにあるように、90%以上が式場指定の撮影業者を利用していることからも明らか。

結婚式場としても、仕事をあっせんしているのだからそれなりの対価(仲介料金)を請求します。

一般的に撮影料金の30~50%が結婚式場への仲介料であるといわれています。

仮に支払額が10万円としたら、3~5万円は仲介料として結婚式場に取られてしまっているのです。

そう考えると、撮影料金に大きな差額が出るのも、なんとなく理解できる気がします。

結婚式場としては、仲介するだけで何万円もの利益があるため、外部のカメラマンを排除したり、持ち込み料金を設定することで利益を確保しようとしています。

ただ、数万円という金額はあまりにも高額だし、外部の業者を排除しようとするやり方は法律的に問題がないのか、気になるところです。

結婚式場への持ち込み禁止は法的に問題はないのか?

近年は、SNS・口コミサイトなどの広がりで改善されつつありますが、今でも結婚式場での『持ち込み禁止』や『キャンセル料』によるトラブルは後を絶ちません。

基本的には、わかりにくくても契約書に持ち込み禁止に関する内容が記載されていることが多く、結婚式場側としてはその契約をもって『持ち込みに対する規制』を正当だと主張してきます。

どうしても外部の業者を利用した『持ち込みカメラマン』による写真撮影を行いたい場合、
『弁護士』や『消費者センター』の力を借りることで、結婚式場に持ち込みを認めさせるということもできなくはありません。

しかし、これからおめでたい式をあげようとしている式場とトラブルを起こすのはあまり得策とは言えません。

やはり一番いいのは、契約前『持ち込みを行って撮影をしたいができるのか』きちんと確認しておくということに尽きるかと思います。

これは、他の装花やウェディングドレスの持ち込みについても同様です。

関連記事:どっちがお得?ウェディングドレスの『レンタルと購入』おすすめショップ紹介

とは言え、はじめての経験でそこまで入念に準備できることは少ないのも事実。

万が一、あまりにも法外なキャンセル料や、理不尽な持ち込み禁止の制約が、契約時にきちんと消費者に説明されていないまま契約された場合は、2016年以改正された消費者契約法により契約解除できる可能性があります。

どうしても困ったときは弁護士や消費者センターに相談するようにしましょう。

相談先:独立行政法人 国民生活センター

結婚式の撮影はどこにお願いする?

結婚式場指定の撮影業者を利用した場合、撮影料金が高額になる理由は理解できたことと思います。

では、指定業者を利用するのはデメリットばかりなのかといえば、そんなことはありません。

むしろ、外部の業者ではできない素敵な写真が撮れる可能性は高いといえます。

ここからは、結婚式場指定の提携業者に依頼した場合と、外部の撮影業者に依頼した場合、それぞれの『メリット・デメリット』について紹介していきます。

結婚式場指定の撮影業者メリット・デメリット

結婚式場には必ず、結婚式を行う際に撮影を依頼する専属の指定業者が存在します。

90%以上のカップルが、撮影業者は結婚式場のいわれるままこの提携業者を使うといわれています。

式場指定の撮影業者に依頼した場合のメリット・デメリットは以下の通り。

メリット
デメリット
  • 失敗がない
  • 撮影ポイントを熟知している
  • トラブル対応が安心
  • 準備の手間が不要
  • 価格が高い
  • カメラマンを選べない
  • 単調な写真になりがち
  • アルバムなどを一緒に依頼する必要がある

それぞれ詳しくみていきましょう。

メリット1:失敗がない

提携業者のもっとも大きなメリットはこの「失敗しない」ということ。

結婚式は1回限り。

万が一にも「重要な場面を撮りそこなった」なんていう失敗は許されません。

もちろんほかのカメラマンであってもそれは同じなのですが、提携業者は責任の重さが違います

万が一にも失敗してしまったら、この一回の式の責任だけではなく、結婚式場との提携を切られてしまう可能性もあります。

そのため、絶対に失敗が起きないように、結婚式場との綿密な打ち合わせで、重要なポイントを間違いなく撮影してくれます。

メリット2:撮影ポイントを熟知している

提携カメラマンは、何度もこの結婚式場での撮影を経験しています。

つまり、どの場所で、どのタイミングで撮影したらもっともいい写真が撮れるのかということをわかっているということです。

これは、当日はじめて会場を確認する外部のカメラマンにはできないことです。

ある程度の流れも決まっているので、親族の集合写真など場所の準備が必要な撮影もきちんとこなしてくれるので安心です。

メリット3:トラブルがあった時の対応が安心

メリット1で説明したように、提携カメラマンが失敗することはほとんどありませんが、本番では何が起こるかわかりません。

カメラマンによる何かしらのトラブルが発生した場合、結婚式場と提携のある撮影業者ならば、もちろん結婚式場側できちんとした対応がおこなわれます。

外部持ち込みの業者の場合、結婚式場は直接関与しないので、自分たちで対処しなくてはいけません。

メリット4:準備の手間がいらない

会場指定の業者であれば、基本的には1回打ち合わせを行う程度で、他の契約などはすべて結婚式場側で行ってくれます。

結婚式は準備しなくてはいけないことがたくさんあるので、雑多な契約などの業務を行わなくていいのは大きな利点となります。

デメリット1:価格が高い

上記のようなメリットはありますが、外部の業者に比較して、かなり高額であることはデメリットといえます。

メリットを考えてその価格が妥当かどうかよく考えてから契約するようにしましょう。

デメリット2:カメラマンを選べない

指定業者のカメラマンは基本的に指定することはできません

事前に打ち合わせがあることがほとんどですが、その際に初めて派遣されたカメラマンに会うということになります。

もちろん結婚式場がおすすめするカメラマンなので、技術は十分ですが、『なんだかこの人は嫌だ』と思ってもカメラマンの指定はできないことがほとんどです。

デメリット3:単調な写真になりがち

『撮影ポイントを熟知している』は、裏を返せば『パターン化している』とも言えます。

毎回、同じ場所・同じポーズで取ることが多くなるので、他の新郎新婦の写真と同じようなアングル写真が多くなります。

別に同じ会場の夫婦とウェディングアルバムを見せ合うようなことはないので、問題はないですが、オリジナリティの高い写真を希望する場合はデメリットになるとも言えます。

デメリット4:アルバムなどを一緒に依頼する必要がある

式場に撮影を依頼した場合、親族の集合写真、ウェディングアルバムの作成などは一緒に注文しなくてはいけません

スナップ写真のデータも、別料金を支払わないともらうことができないということが多い。

データだけもらってアルバム作成や印刷は自分たちで行う、ということは基本的にできないので、その場合は撮影から外部の業者に依頼するしかないという場合が多いです。

私達の場合、データDVDが別料金。しかもデータとしてもらえるのはアルバムに使用した写真のデータに限るというものでした。

撮影を友人に依頼した場合のメリット・デメリット

写真撮影のコストを抑えるために、業者ではなく友人に撮影を依頼する場合もあると思います

しかしこれは、正直、お勧めしません

友人が撮影の仕事をしているというのであれば、下の外部業者の利点も生かせてきますが、アマチュアカメラマンの場合トラブルになる場合も少なくない。

メリット・デメリットをよく理解したうえでお願いするようにしましょう。

メリット
デメリット
  • 依頼料が安い
  • 失敗の危険性
  • お酒が入ることの危険性
  • 親しい人の写真ばかりになる

メリット1:依頼料が安い

写真撮影が得な友人がいれば、式に参加してもらって、ついでに撮影もしてもらおうと考えるかもしれません。

確かに、友人であればかなり格安、もしくは無料で撮影を引き受けてくれるかもしれません。

しかし、友人に写真の撮影を任せてしまうのは、金銭的なもの以外のメリットがあまりありません。

デメリット1:失敗の可能性

依頼する友人のレベルにもよりますが、プロと比較してしまうとやはり失敗のリスクというものはあります。

重要な結婚式の写真撮影。不安要素は少ないに越したことはありません。

「撮影は任せてくれ」などといわれても、技術レベルをよく考えて納得できないようであれば丁重にお断りしましょう。

デメリット2:お酒がはいることの危険性

参加者として式に参加しながらの撮影では、お酒が入ることでまともに撮影ができないということも考えられます。

また、イベントごとにいい写真を撮ろうと思ったら、食事をしているような暇はありません。

友人に撮影を依頼するのであれば、参加者としてではなく、あくまで撮影者として仕事を依頼するという形でお願いするようにしましょう。

デメリット3:親しい人の写真ばかりになる

友人に撮影を依頼した場合は、どうしても仲の良いグループの写真が多くなります

新郎の友人であれば、新郎側ばかり。新婦の友人であれば、新婦側ばかりとなってしまうことがあります。

外部業者に依頼した場合のメリット・デメリット

写真撮影を外部に依頼するメリットは多い。

しかし、結婚式場側では外部業者が撮影に入ることを快く思っていない場合も多く、それによるデメリットも存在します。

外部業者に依頼する利点・欠点をよく理解したうえで、撮影を依頼するかはよく考えるようにしましょう。

メリット
デメリット
  • 価格が安い
  • 自由にカメラマンを選べる
  • 撮影枚数に制限がない
  • ネガデータをもらえる
  • 持ち込み料が発生する
  • 出張料がかかる
  • 技術にあたりはずれがある
  • 自分たちで準備しなくてはいけない
  • 専属業者でなければ入れない場所がある

メリット1:価格が安い

撮影を外部に依頼する最も大きな目的が『予算の削減』でしょう。

結婚式場によるマージンが発生しない分、撮影料金は大きく削減できる可能性があります。

依頼する撮影業者・カメラマンによっても、必要となる予算は変わってきます。

価格は安ければいいというものでもないので、後半のデメリットとも合わせて検討することが重要です。

メリット2:自由にカメラマンを選べる

同じ写真を撮っても、撮影者によって表現される内容は大きく異なります。

今までに撮影してきた写真などを見せてもらい、自分たちの理想に近い写真を撮ってくれるカメラマンを探しましょう。

外部業者はインターネットで探すことが便利です。

ホームページやインスタグラムなどのSNSで過去の作品を見てじっくり比較するようにしましょう。

メリット3:撮影枚数に制限がない

外部のカメラマンに依頼した場合、撮影枚数に制限がないのも大きな魅力です。

式場指定の撮影業者の場合、プランによってカット数が制限されています。

その点、外部の業者では『撮影枚数上限なし』をうたっている場合が少なくありません(業者によってはプランを分けている場合もあります)

結婚式・披露宴合わせると400~500カットくらいの撮影を行う場合が多い。

式場指定の一番安いプランだと200カット程度に抑えられているので、少し物足りないと感じるかもしれません。(見積もりの初期プランはこの最安値が設定されている場合が多い)

できるだけたくさんの写真を撮ってもらいたい場合も、外部業者に依頼する利点はあるでしょう。

メリット4:ネガデータをもらえる

式場提携の業者の場合、撮影したデータはもらうことができません。

また、データをもらえたとしても、有料だったり、1枚ごとに料金が発生することも少なくありません。

このため、自分たちで自由にウェディングアルバムを作るということが難しく、結局アルバム作成も式場に依頼するということになります。

この点、外部業者に依頼した場合、基本的に撮影データはすべて提供してもらえるという場合がほとんど。

一部、撮影料を格安(もしくは無料)として1枚いくらかで販売し、印刷物の販売で利益を得るというビジネスモデルのカメラマンもいるようです。

料金体系、撮影データの扱いについては契約前にしっかりと確認しておくようにしましょう。

デメリット1:持ち込み料が発生する

結婚式場によりますが、撮影業者を外部の業者に依頼した場合『持ち込み料』が発生することがあります。

式場としては指定業者からのバックマージンがない分の利益を確保するため『持ち込み料』を設定している場合が多い。

持ち込み料金は会場によってさまざまです。

せっかく安い撮影料で依頼しても、持ち込み料を合わせると式場で依頼したほうが安かったなんてことも多々あります。

そもそも外部の業者による撮影を許可していない結婚式場も少なくありません。

そういった会場の場合、結婚式場の契約後にカメラマンを変えたいといっても難しいので、一番最初、契約前の時点から、

「自分たちの選んだカメラマンによる撮影が可能か?」

「持ち込み料金が発生するのか?」

必要な内容はしっかりと確認しておきましょう。

デメリット2:出張料がかかる

東京や大阪での挙式の場合、出張料無料で来てくれるカメラマンも多いが、地方の場合会場までの交通費・宿泊費用を『出張料』として請求される場合があります。

「どうしてもこのカメラマンに撮ってもらいたい」という、特別な理由がない限りは近くで活動しているカメラマンの方に依頼するようにしましょう。

自社のカメラマン派遣するのではなく、希望者とカメラマンをつなぐマッチングサービスを行っている会社もあります。

SNSから自分たちで探すのは大変だという場合は、こういったサービスを利用するのもいいかもしれません。

デメリット3:技術にあたりはずれがある

フリーランスのカメラマンの中には、副業として土日だけイベント撮影を行っているようなカメラマンも存在します。

事業としてウェディング撮影を行っている会社であれば、だいたいは問題ありませんが、極端に安い費用で請け負っている会社やフリーランスは、口コミなどで信用できるかどうか、よく調べてから依頼しましょう。

人選を間違えると最悪の場合、直前になって『ドタキャン』なんてことにもなりかねません。

デメリット4:自分たちで準備しなくてはいけない

結婚式場に撮影を依頼した場合、契約から当日の準備までほとんどすべてを会場のプランナーさんにお任せできます。

自分たちは一度カメラマンと顔合わせする程度で、面倒な打ち合わせは不要です。

しかし、外部のカメラマンに依頼した場合は、カメラマンを探すことから始まり、カメラマンの選定・依頼・料金の支払いまですべて自分たちで行う必要があります

人気のカメラマンの場合、スケジュールを抑えるのも一苦労。

場合によっては、結婚式場との橋渡しの連絡なども必要になるかもしれません。

結婚式の準備だけでもやることが多いので、手間を減らしたいのであれば会場にお任せしたほうが楽にはなります。

デメリット5:専属業者でなければ入れない場所がある

結婚式場では、撮影が制限されている場所があります。

特にチャペル内などは、専属業者以外の撮影を禁止しているということも少なくありません。

外部のカメラマンに依頼したが、披露宴しか撮影できなかった、なんてことがないように結婚式場によく話を聞いておきましょう。

『指定業者以外撮影禁止』の場合どうする?

持ち込み料を支払うことで、外部のカメラマンを受け入れている会場もありますが、結婚式場によっては、はじめから外部の撮影業者の入場を禁止している場合もあります。

会場の言い分としては「会場のやり方を熟知していないカメラマンの場合トラブルが起きるかもしれないから」ということ。

もちろん、これも嘘ではないのでしょうが、先に説明した『仲介料』の問題があることも否定できないでしょう。

弁護士の見解によれば『独占禁止法』に抵触するのでは?という意見もありますが、一概に違法であるとも言い難いようです。

担当のウェディングプランナーを説得して、許可をもらえばいいのですが、正直難しいでしょう。

契約前であれば会場を変えることもできますが、すでにある程度段取りが進んでいたり、キャンセル料がかかる事態ではあきらめるほかありません。

裏技的に外部カメラマンを入れる方法

どうしても会場で指定するカメラマンでは嫌な場合、裏技的に外部のカメラマンを侵入させることはできます。

それは『カメラマンを招待客として参加させる』という方法。

招待客が新郎新婦の写真を撮るのは当たり前なので、会場側がこれを止めることはできません。

プロ仕様の一眼カメラを持ってくるなど、明らかに一般の招待客とは違うので会場側もわかっているでしょうが、『友人です』といえば文句は言えないでしょう。

しかし、この方法も問題はあります。

一番の難点は、嘘をついて入場させるのでプランナーさんとの関係が悪くなることです。

仕事なので、あからさまな嫌がらせなどをしてくることはないと思いますが、相手も人間。やはり心の中ではよく思われないのは明白です。

第二にカメラマンも招待客として参列しているので、基本的には式の進行に合わせてしか行動できないということ。

新郎新婦の入場時は席に座って迎えなくてはいけないし、誓いのキスなどの重要な場面も自由な場所から撮影することは難しくなるでしょう。

基本的には、結婚式場と自分たち双方が納得した形で外部のカメラマンを入れられる形がとれるようにしましょう。

しっかり話し合いをする方が、気分よく結婚式を行えて、結局はいい写真が残せるということにつながります。

結婚式のムービー撮影はどうする?

写真撮影と並んで、結婚式のムービー撮影もスナップ撮影と同じく外部の業者を入れにくいものの一つです。

特に動画の場合は招待客のふりをして潜入するというのは難しいので、きちんと結婚式場の了承を取ったうえで外部の業者を依頼することになります。

ムービー撮影する割合は?

結婚式の写真撮影は、ほとんどすべての会場で行われますが、ムービー撮影の割合はどのくらいでしょうか。

ゼクシイトレンド調査のアンケートによると、結婚式をビデオ撮影を行った割合は60~65%

そのうち80~85%が会場指定の業者に依頼を行ったという結果でした。

ムービー撮影の選択肢

結婚式の動画撮影を行う場合、いくつかの選択肢が考えられます。

どの形が自分たちの考えに近いか、よく考えて利用するようにしましょう。

1、写真撮影・動画撮影ともに結婚式場に依頼

もっとも多くのカップルが選択する、もっとも一般的な方法。

安心して任せられる反面、もっとも費用の掛かる方法です。

2、写真撮影・動画撮影どちらかを外部の業者に依頼。

写真だけ、もしくは動画だけを式場で依頼し、もう一方は外部の業者に依頼する方法です。

写真撮影を結婚式場の指定業者に依頼し、動きやイベントの多い披露宴の動画を中心に外部業者に依頼して撮影してもらうという利用をされるカップルが多いです。

3、ワンマン撮影で写真・動画もまとめて外部業者に依頼

カメラマン一人で写真も動画も撮影してくれるという業者もあります。

現場に来るカメラマンは一人なので、撮影にかかる費用は大きく削減することができます。

しかし、ひとりでたくさんの機材を扱うことになるので、ワンマン撮影に慣れているカメラマンでなければ撮影の失敗も起こりやすくなります。

依頼する業者が対応できるかどうかよく確認して依頼するようにしましょう。

4、動画は撮影しない

結婚式は写真撮影だけで動画は残さないというのも選択の一つです。

実際、ウェディングアルバムを見返すことはあっても、結婚式の動画を見返すことはそれほど多くありません。

筆者は、コスト削減のため写真撮影だけを行いましたが、特に後悔もしていません。

以前ならともかく、いまの時代スマホの動画機能が非常に進化しているので、残しておきたい瞬間の動画はきっと参加者の誰かが撮影してくれています。

後で撮影データをみんなからもらえば、十分思い出に残る動画を手に入れることができます。

自分たちで選ぶ、ウェディング撮影業者

ここからは、持ち込みでの撮影を受付してくれる撮影業者を紹介します。

できるだけ最新の情報を掲載するようにしますが、詳細はご自身でそれぞれの業者に見積いただくようお願いいたします。

OceanNovember for Wedding

HP:https://www.office-takeda.com/

対応地域 写真撮影 動画撮影 アルバム その他

関東~

(応相談)

挙式&披露宴撮影

約1000カット全データ

¥59,000(税込)より

挙式&披露宴撮影

(収録時間2~3時間)

¥59,000(税込)より~

オプションで対応可能

ワンマン撮影対応

ウェディング撮影mokona

HP:https://mokona.jp/

対応地域 写真撮影 動画撮影 アルバム その他

関東全域

挙式&披露宴撮影

約5時間拘束+500カット以上

全データ提供¥55,000(税込)より

挙式&披露宴撮影

(収録時間2~2.5時間)

¥66,000(税込)より~

オプションで対応可能  

Studio East

HP:https://studio-east.net/

対応地域 写真撮影 動画撮影 アルバム その他

関東全域

挙式&披露宴撮影

(約7時間拘束+カット無制限)

全データ提供¥39,800(税込)

挙式&披露宴撮影

(写真+ビデオ二人体制料金)

¥99,800より~

オプションで対応可能

時間制課金、最短4時間¥29,800~

Kando Wedding

HP:https://kando.tv/wedding/

対応地域 写真撮影 動画撮影 アルバム その他

全国対応

挙式&披露宴撮影

(約5時間拘束+500~800カット)

全データ提供¥50,000より

挙式&披露宴撮影

(収録時間2~2.5時間)

¥60,000より~

オプションで対応可能

 カメラマン以外の

持ち込みサービスも

広く手掛けている

渋谷写真館

HP:https://www.shibuya-studio.jp/

対応地域 写真撮影 動画撮影 アルバム その他

関東中心

(応相談)

挙式&披露宴撮影

約5時間拘束+500カット以上

全データ提供¥50,000(税込)より

挙式&披露宴撮影

(収録時間2~2.5時間)

¥77,000(税込)より~

オプションで対応可能

 RAW撮影+データレタッチ

23区内指定エリアはカメラマン出張料金無料

Kokoro Switch

HP:https://www.kokoro-switch.com/

対応地域 写真撮影 動画撮影 アルバム その他

全国

挙式&披露宴撮影

350カット以上補償

全データ提供¥72,800(税込)より

挙式&披露宴撮影

(収録時間1.5~2.0時間)

¥64,800(税込)より~

オプションで対応可能

SNSに投稿することで

割引になるプランがある

LA-VIE FACTRY

HP:https://www.la-viephoto.com/

対応地域 写真撮影 動画撮影 アルバム その他

全国

挙式&披露宴撮影

500カット以上

全データ提供

[撮影]メイク~送賓

[編集]ダイジェスト編集

オプションで対応可能

詳細は店舗のほか

無料オンライン相談

も可能

Tokyo Wedding Style

HP:https://tokyoweddingstyle.com/

対応地域 写真撮影 動画撮影 アルバム その他

全国

挙式&披露宴撮影

約5時間拘束+700カット以上

全データ提供¥69,000

挙式&披露宴撮影

カメラマン2人(カメラ3台)

(収録時間1~2時間)

¥98,000より~

オプションで対応可能

Fika and Fotos

HP:https://fika-and-fotos.com/wedding-photo

対応地域 写真撮影 動画撮影 アルバム その他

全国

挙式&披露宴撮影

700カット以上

全データ提供¥120,000

なし

オプションで対応可能

CONI CONI PHOTO WORKS

HP:https://coniphoto.com/

対応地域 写真撮影 動画撮影 アルバム その他

関西圏

 

挙式&披露宴撮影

約6時間拘束+500カット以上

全データ提供¥99,000

なし

オプションで対応可能  

さらに安価に撮影を依頼する方法

ここまで紹介した企業は、会社として撮影を請け負っています。

しかし、写真撮影には企業を間に挟まず、直接フリーランスのカメラマンと契約を行う方法もあります。

フリーランスのカメラマンは技術も様々なので、良し悪しを自分たちで見極める必要はありますが、より安価に撮影してもらえる可能性があります。

カメラマンを探す方法としては、インスタグラムやTwitterといったSNSが有効です。

SNSで探すのが難しい場合は、【くらしのマーケット】などのマッチングサービスを利用するのも有効です。

まとめ

結婚式の写真は、式場指定のカメラマンを利用するというのが、今までの常識でした。

しかし、最近は自分たちの好みににあった写真を撮ってくれるカメラマンを選んだり、コストを抑えるために外部の業者に依頼するということも少しずつ増えてきています。

Instagramなどを利用して、積極的にアピールするカメラマンさんも多いので、自分たちのイメージに近いカメラマンさんを探すのも楽しいかもしれません。

結婚式場側も、少しずつですが外部のカメラマンによる撮影をOKする会場も増えています。

一つの会場で断られても、あきらめず会場を変えてみるのもいいでしょう。

二人の大切な記念写真。

じっくり選んで、納得できるカメラマンに撮ってもらいましょう。

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