結婚式を挙げたいと考えているカップルの中には、
「できるだけコストを抑えてハイクオリティな結婚式を挙げたい」
と考えている方がたくさんいるでしょう。
そこでこの記事では、結婚式の費用をできるだけ抑えつつ、落ち着きのある大人婚を作り上げるコツについて、詳しく解説していきます。
Contents
大人婚の費用をできるだけ抑えるコツとは?

一般的な結婚式にかかる費用は300万円以上とも言われています。
たった一日で、車が1台購入できるような金額を支払うことになるのです。
何の知識もないままに臨めば、不要なオプションや相場よりも高い値段で売りつけられてしまうかもしれません。
まずは『結婚式』とはどういうものなのかを事前によく勉強しておくことから始めましょう。
では早速、大人婚の費用を抑えるためのコツについて、詳しく紹介していきます。
ブライダル検索サイトを利用する
結婚式を挙げることが決まったら、最初に考えるのは『ブライダルフェア』や『ブライダル雑誌』による情報収集。
すぐに思い浮かぶのは、やっぱり業界最大手『ゼクシイ』でしょう。
昔からテレビCMも多く流れているから、アラフォー世代だと「パパパパーン♪」の音楽を思い浮かべる方も多いんじゃないでしょうか。
確かに、何も知らないプレ花嫁&花婿の情報収集には、もちろんすごく有効。
ゼクシイのサイトからの応募で、割引になる結婚式場も多数あります。
でも、ここで注意!
雑誌の発行や、テレビCMを流すには、すごくたくさんのお金がかかります。
そのお金がどこから出ているのかといえば、もちろん掲載している結婚式場からの『掲載料』
そしてそれは、突き詰めれば私たち消費者の『式場の利用料金』から払われています。

ゼクシイは慈善事業じゃありません。必ずその分の広告料金は、いずれ私たちに請求が来ます。
もちろん最王手ならではの情報量を持っているので、いろいろな知識を得るために、情報収集にはどんどん利用するべきですが、そこだけを見ていては『低コスト』な大人婚を行うことはできません。
実は、ゼクシイ以外にも結婚式場を検索できる情報サイトはたくさんあります。
代表的なサイトを挙げると、
- ゼクシイ
- マイナビウェディング
- みんなのウェディング
- Wedding Park(ウェディングパーク)
- 結婚STYLE Magazine(結婚スタイルマガジン)
- Hana yume(ハナユメ)
- tokihana(トキハナ)
など、
それぞれ得意とする検索内容があるので、いろいろな検索サイトを利用して自分たちの希望をかなえてくれそうな結婚式場を探しましょう。
中には、掲載料を最低限に抑え、その分を私たちに還元してくれる結婚式情報サイトもあります。
同じ結婚式場でも、掲載媒体によって割引の内容が異なる場合もあるから、複数のサイトで検索して最もお得なプランから見学や体験会の申し込みをするのがポイントです。
ブライダル検索サイトの特徴や、選び方は過去の記事、
「結婚式場検索サイト」No.1はどれ?人気の7サイト徹底比較【大人婚の式場探し】
こちらを参考にしてください。
ブライダルフェアに参加する
候補となる結婚式場が見つかったら、式場が開催しているブライダルフェアに参加するというのも、大人婚の費用を抑えるうえでは重要です。
ブライダルフェアに参加することによって、
参加特典
当日成約特典
を受けられる可能性が高くなり、普通に契約するよりも安く結婚式が行えるようになるのです。
さらに、利用した結婚式情報サイトによっては、結婚式場の感想やレポートを投稿することで、
ご祝儀(キャッシュバック)
を受け取ることもできるんです。
そこから更に値引きをしてもらえることもありますので、時間を見つけてブライダルフェアに参加してみてください。
ただし、これらの特典の中で、
『当日成約特典』には注意が必要。
とくに、「見学1件目の方はさらにお得!」みたいな、煽り文句がある場合は要注意。
なぜなら、
- 初めての結婚式場でテンションが上がって、正しい判断が行えない。
- 比較対象がないので、良いも悪いもわからない。
- 予算の交渉するにも、比較対象がないと交渉のしようがない。
つまり、「結婚式というものがよくわかっていないお客に、言い値で高いプランを契約させてやろう」という意図が見え隠れしているのです。
1件目がすごく気に入ったとしても、その場での契約はやめましょう。
その気持ちは興奮による錯覚かもしれません、必ず一度家に持ち帰り落ち着いた状況で、二人で場合によっては両親ともよく話し合って契約するかどうかを判断するようにします。
ブライダルフェア・式場見学は最低3件は巡る

ブライダルフェアは、楽しいけれど、すごく大変です。
一般的にはブライダルコーディネーターに案内されて、半日くらいの時間をかけて式場の中を案内されたり、プランを紹介されたりする流れが一般的。
特に男性はくたびれて、「もうここでいいんじゃないか……」という気持ちになることも多い。
でも、それでは『低コスト』という目的を達成することはできません。
見学は最低3件。できれば5件くらいを見比べて検討していただきたいところです。
京都観光をしながら複数の式場をめぐる『京都婚ブライダルツアー』
通常の結婚式場見学を2件以上行った場合、それぞれの会場で同じような説明を聞いたり、別々に試食を行ったりと、無駄な時間がかかってしまいます。
しかし、上記の『京都婚ブライダルツアー』は希望する2か所の会場を、一人のプランナーが案内するまさにガイドツアー。
一人のプランナーが担当するから、無駄に同じことを話す必要もなく、効率よく見学を行うことができます。
式場間の移動はタクシーで楽々、しかも今参加すると特典としてペアのディナーチケットまでもらえてしまいます!
これだけの特典がついていて参加費用は何と『無料』
美味しいものを食べて、空いた時間には京都観光もできちゃいます。
京都での結婚式に興味があるカップルでしたら、検討材料の一つとして参加してみてはいかがでしょうか?
結婚式場見学は順番も大切
ブライダルフェア参加のポイントは、『第一希望の式場は最後に見学する』ということです。
「最初に見学すれば1件目割引でお得なのでは?」と思われるかもしれませんが、1件目割引や即時契約を迫ってくる時点で「ちょっと怪しい」です。
本命こそ、しっかりほかの式場を見学したうえで、厳しい目でチェックをしたいものですよね。
ワンポイント
人は弱いものです。特に初めてブライダルフェアに参加すると、右も左もわわらないままお得な「1以件目割引」の誘惑に流されてしまう危険があります。
ですので、最初から「何件ぐらい回りましたか?」の質問の時点から「2~3件目です」とスタートしましょう。
それだけで、『初心者』向けの罠をある程度回避することができます。
間違いなく、「どこに行かれたんですか?」的な質問はよそうされるので、ぼろが出ない程度にはネットの口コミなどで情報収集は行っておきましょうね。
見学やフェアに参加した場合は見積まできちんともらう

どんなに素晴らしい結婚式場を見学しても、価格がわからなければ検討のしようもありません。
できれば、一般的な標準仕様ではなく、自分たちの希望する結婚式を開催したらいくらかかるのか、正確な金額を見積してもらいましょう。
この見積もりをほかの会場と比べることになるので、条件はできるだけ同じ内容で作ってもらうようにしましょう。
複数の見積をもらうメリットは、価格の比較だけではありません。
自分たちでは気づかない、必要な費用の”抜け”を発見することもできます。
例えば、「希望予算300万円で」といえばで、見積もりではその内容に収まるように、いろいろなものを削って調整された見積もりが上がってきます。
しかし実際には、契約した後から「これはオプションです」「このプランではここまでです」と制限がかかり、次々に追加していくことで、当初の見積もりよりも100万円以上アップしてしまうなんてことは普通にあります。
複数の見積もりを比べることで、はじめて内容の比較検討ができます。
見積もりに入っていない内容が後から追加にならないか?明らかに低く設定されている項目は本当に大丈夫か?よく考えてみましょう。
相見積もりを取る

結婚式の費用を安くするためには、複数の式場から相見積もりを取ることが大切です。
結婚式場によっても、料金が大幅に異なりますし、値引きしてくれる金額にも差が出てきます。
複数の式場から見積もりを取ることによって、安い結婚式場を探せるだけではなく、自分たちに合ったサービスを提供してくれる結婚式場を見つけやすくなるのです。
不要なオプションは全カット
結婚式場側は、できるだけ多くの利益を上げたいと考えているため、あれもこれもとオプションを提案してくることがあります。
もちろん、そのオプションが本当に必要な場合は契約してもいいのですが、最低限で良いと考えている場合は、不要なオプションを全てカットするようにしましょう。
オプションの誘惑に弱い場合は、逆に見積作成の際に思い切って『この式場のオプション全盛』の見積もりをもらうのも一つの手です。
通常は最低ラインから、必要なものを積み上げていきますが、全盛ならこれ以上価格は上がらないので、ガシガシと不要なオプションを落として希望予算に近づけていけます。
コスト削減:筆者の経験
筆者は那須高原でのリゾートウェディングをあげました。
その際に、結婚式場から提案があったけれど、削ったオプションとしては、『ウェディングケーキ』『オープニングムービー』『動画の撮影』です。
『ウェディングケーキ』の代わりに『スイーツバイキング』
ウェディングケーキは無しにしましたが、代わりにテーブルいっぱいのスイーツバイキングを開催。
新郎がパティシエの衣装で配膳するなど、ゲストとの交流の場にしました。
オープニングムービー
ムービーは単純に式場から提示された金額が高かったため辞退。
今ならば外部の業者に依頼することで、コストを抑えてもクオリティの高いムービーを作ってもらうことができます。
1万円以下で請け負ってくれる業者もありますが、既成の素材に写真を張り替えるだけのような”テンプレ動画”になる業者も多く存在します。
予算を抑えても、クオリティの高い大人婚を目指すのであれば、値段だけで決めるのではなく、サンプル動画をみて信頼のたる業者に依頼するようにしましょう。
上記のWEDDING WISHは決して最安とは言えませんが、クオリティと価格のバランスを考えると良心的な価格でムービー作成を行ってくれます。
一度サンプル動画を確認して判断してください。
結婚式中の動画の撮影
動画で残しても、意外と見返す機会は多くないということで私たちの場合はカットしました。
思い出を振り返るなら、やはり写真やアルバムのほうが見返しやすいです。
私たちの場合、動画を残さなかったことの後悔はありませんが、一生に一度の結婚式を残しておきたいと思うかもしれません。
結婚式の動画撮影は、外部の業者は入りにくいので式場指定の業者に依頼することが基本となります。
コストに見合うかどうかは各自判断しましょう。
日程を調整する

結婚式というのは、一般的に週末に挙げることが多い。
週末であれば、仕事も休みになることが多いですし、ゲストも呼びやすくなります。
ただ、サービスの価値や物の価値というのは、需要と供給によって決まりますので、需要が高い土日は結婚式の費用が高くなる傾向にあるのです。
できるだけ費用を抑えたいと考えている方は、結婚式場が比較的空いている「平日」を狙って契約するようにしましょう。
また、同じ土日であっても、季節によっても価格は変動します。
やはり人気があるのは『春』と『秋』
逆に『夏』と『冬』は料金が安く設定されている会場も多い。
基本料金が変わらなかったとしても、人気のトップシーズンを外すことで、交渉によって割引を多く引き出すことも可能です。
ほかにも、時間帯をずらしたナイトウェディングや、通常祝いの式では避ける『仏滅』を選ぶなど、日程調整だけで何万円もの違いが発生することは普通にあります。
『大人婚』におすすめ、今人気のナイトウェディングとは?メリット7選と注意すること
季節ごとの結婚式を挙げるメリットは以下の記事が参考になります。参考にしてください。
結婚式のおすすめタイミングは?時期別のメリット、デメリットを紹介!
持ち込みを検討する

結婚式場は基本的に持ち込みNGです。
可能な場合であっても、外部の業者を利用した場合『持ち込み料』を取られる場合もあります。
主に、持ち込みを検討したいものは以下のグッズ。
ウェディングドレス
ウェルカムボード
オープニングムービー
ウェディングブーケ・装花
など、これらの持ち込みをはじめから禁止している会場もあります。
また、持ち込み料も会場によって、無料~何万円まで様々。
低コストを目指すのであれば、何が無料で何に持ち込み料がかかるのかをきちんと確認しておきましょう。
『持ち込み料を合わせて計算したら、式場で手配したほうが安かった』なんてこともあります。
持ち込みの有無は費用を抑える重要なポイントとなってくるので、事前に、
「持ち込みができるものはありますか?持ち込み料はいくらですか?」
と確認しておきましょう。
持ち込みウェディングドレスは可能か?確認

特に、結婚式予算の大きなウェイトを占めるウェディングドレスについては必ず確認しておきましょう。
場合によっては何十万円という単位で金額が上下することになります。
結婚式の当日以外にも、2次会やフォトウェディングでウェディングドレスを着る必要があるのなら、レンタルではなく購入してしまうというのも一つの方法です。
じつは、ウェディングドレスは安く購入する方法も存在します。
詳しくは下記の関連記事をご覧ください。
どっちがお得?ウェディングドレスの『レンタルと購入』おすすめショップ紹介
契約前に値引き交渉をしっかりと行う

プランが大体定まったらあとはどれだけ値引きを引き出せるかです。
大人婚に限らず、結婚式の費用を抑えるためには、契約前最後の値引き交渉が大切になります。
結婚式場側も、多くの方に結婚式を挙げて欲しいと考えていますので、ある程度は値引きを行ってくれます。
中には、値引き交渉を一切せずに契約してしまう方もいるのですが、これは非常にもったいないことです。
「ケチだと思われたらどうしよう」
というようなことは一切考えず、積極的に値引き交渉を行うようにしましょう。
「今決めれば○○円お得です」という割引ができるということは、後からでもそれだけの割引余力があるということです。
全体の金額が大きいので、1万円くらいの差額が安く見えてくる場合があります。
しかしいつだって、1万円は1万円です。
1万円あれば一般の生活で何ができるか考えてみましょう。
何百万にもなる大きな買い物です。妥協せずに交渉に臨みましょう。
大人婚で節約しない方が良いこと

ここまで『コスト削減』について紹介してきましたが、最後に『ここは削減しないほうがいい』というポイントを紹介します。
大人婚で大切なのは、落ち着きと高級感です。
コストを抑えることばかりに気を取られ、結婚式の雰囲気や質が落ちてしまっては意味がありません。
素敵な大人婚にしたいと考えている方は、以下で紹介するポイントについてはケチらないようにしましょう。
料理
料理にかかるコストをカットしてしまうと、ゲストの満足度が下がってしまうことがあります。
特にアラフォー世代のゲストは、これまでの人生でもいろいろな美味しいものを食べてきているので、若者に比べて舌が肥えています。
食事は結婚式の楽しみの一つとして、アンケートでも上位にランクされます。
ゲストに対して最高のおもてなしを提供するためにも、料理の節約のし過ぎには注意が必要です。
ここは節約するばかりではなく、むしろオプション追加でおもてなし感をアップさせるのもおすすめです。
一例として、
コックからのあいさつ
ライブパフォーマンス
ガーデンパーティ
などを取り入れてみるのも方法です。
引き出物
引き出物というのは、ゲストからもらったご祝儀へのお返しです。
ここにかかるコストを大幅に削減してしまうと、
「ケチだな」
と思われてしまう可能性が高くなります。
引き出物は「節約をしない方が良いアイテム」とも言われていますので、できるだけお金をかけるようにしましょう。
『大人婚』に似合う引き出物の選び方は過去記事に詳しい情報があります。参考にしてください。
『大人婚の引き出物』ふさわしい物ってなに?おすすめアイテム8選
装花

会場の装花は、式場全体の雰囲気を演出するのに欠かせないアイテムです。
装花にかかるコストを削減してしまうと、寂しい印象を与えかねません。
また、結婚式では新郎新婦の後ろにゲストが並んで写真を撮ることがありますので、思い出に残る結婚式にするためにも、装花にはお金をかけることをおすすめします。
とはいっても、『お花の相場』なんてわからないですよね。
結婚式で使われるお花については過去記事で紹介しています。
いくらかかる?結婚式会場のお花の値段、テーブル花と人気のブーケスタイル
結婚式の装花はオプションで価格が上がりやすいものの一つとされます。
それは、基本の見積もりで示されるお花の金額は最低限に設定されており、実際に見ると寂しく感じてしまうことが多いから。
お花は見積の金額だけではなく、この金額でどの程度の演出までしてもらえるのかを把握してうえで比較するようにしましょう。
まとめ

大人婚はお金がかかるというイメージを持っている方はたくさんいますが、ちょっとした工夫や交渉次第でいくらでもコストを削減することができます。
『クオリティの高い大人婚』を『低コスト』で行うポイントは選択と集中。
ゲストの目につくポイントには惜しみなく予算をかけて、不要なもの・代用の利くものはとことんコスト削減を目指します。
何に予算をかけるかは、主催者であるあなた次第。
できるだけ費用を抑えて素敵な大人婚を作り上げたいと考えている方は、今回紹介したことを参考にしながら、慎重に結婚式の準備を行ってみてください。