結婚式といえば、日中に行うことが当たり前でした.
しかし、現代では夕方から夜にかけて行われる『ナイトウェディング』を開催するカップルも増加中。
特に、アラフォー世代のカップルが行う『大人婚』では普通の時間帯に行う結婚式に比べると多くの利点があるんです。
今回は、アラフォー世代の結婚式におすすめ。メリットいっぱい『ナイトウェディング』について紹介します。
Contents
ナイトウエディングってどんな結婚式?
ナイトウェディングとは言っても、真夜中に開催すると言うわけではありません。
一般的なタイムスケジュールを見てみましょう。
- 12〜13時 新郎新婦 挙式準備開始。
- 16〜17時 挙式
- 17〜20時 披露宴
- 20~21時 お開き
と言うのが一般的です。ただし実際の開催時間は会場の準備の関係や、季節によっても前後します。
ナイトウェディングのいちばんの魅力は、なんと言っても時間と共に闇につつまれゆく中で幻想的にライトアップされる演出です。
光と影が普通とは違う独特の世界観を映し出してくれます。
ナイトウェディングのメリット
ナイトウェディングが人気の理由は、単にひかりの演出が綺麗だからと言うだけではありません。
この他にもナイトウェディングならではの利点があります。
肌荒れやしわが目立たない
アラフォーの花嫁さんがもっとも気にするのが、ゲストに見られる時の肌の状態やしわ。
明るい日の元でははっきりと見えてしまう肌の状態も、薄暗いキャンドルの下ではほとんどわかりません。
時間があるのでロケーション撮影や準備が楽
結婚式当日の新郎新婦は忙しい。
特に新婦は衣装の着付けにメイクと自分の準備だけでも大変なのに、ゲストの対応や写真撮影など、通常であれば分刻みのスケジュールをこなさなければなりません。
しかし、式が夕方からなら朝ゆっくり出発しても時間には余裕があります。
現場での写真撮影も慌てずにしっかり時間をかけて行う事ができます。
時間に余裕がありゲストにも優しい
時間に余裕ができるのは招待されるゲストも同じ。
夕方からの開催なら、仕事のある平日に行ったとしても参加しやすくなります。
披露宴も食事の時間がちょうど夕食どきと重なるため、ちょうどよく食事を楽しめ、夜ということでお酒も気持ちよく飲むことができます。
紫外線の心配無用!女性のゲストに優しいナイトウェディング
特に女性のゲストにとって日中のガーデンウェディングは直射日光が気になるところ。
その点、ナイトウェディングであれば紫外線を気にすることもありません。
夏であれば、日中開催では暑くて汗だくになってしまうところも、夜なら涼しく過ごせると言うのも利点です。
予約が取りやすい
結婚式と言えば、まだまだ一般的には日中に行うのが一般的。
そのため、夕方からの時間帯は予約が取りやすいという利点もあります。
結婚式場によってはナイトウェディングに対応していない会場もあるので、式場探しの時点で良く調べておきましょう。
ハナユメの結婚式場検索なら「ナイトウェディングOK」の項目から簡単に対応会場を探すことができます。
予算を抑えることができる
日中の式に比べ、式場の利用料が抑えられるという利点もあります。
薄暗い中の会場では、ライトアップなどで十分に雰囲気を演出できるため、日中に行うよりも装花などの装飾を抑えることもできます。
予算的には2~3割から、会場によっては100万円以上も安く行えることがあるようです。
時間の経過と太陽を使った演出が可能

式の時間を調整すれば、サンセットの中での挙式や、太陽が沈み切ったところでの花火など、特別な演出でゲストを驚かせることができます。
ビーチでなら水平線に沈む夕日をバックに挙式を行うこともできます。
筆者の参加したナイトウェディングはハワイでのリゾートウェディング。
挙式は親族だけで日中に行い、少人数の友人を招いたカジュアルなナイトパーティという形で海辺のレストランでサンセットをバックに開催されました。
日が沈んでいく海辺と時間とともに移り変わる景色はすごく印象的で、もっとも記憶に残る素晴らしい結婚式でした。
ナイトウェディングのデメリットと注意点
ナイトウェディングはもちろんメリットだけではありません。
比較的新しい形だからこその欠点ももちろんあります。
開催を考える場合はあらかじめデメリットも理解しておきましょう。
大人数での挙式には向かない
ガーデンウェディングに向くのはどちらかと言えば少人数でのアットフォームな披露宴です。
暗くなるとお互いの顔も見にくくなるので、あまり大人数での開催には向かない場合もあります。
遠方からのゲストには交通手段や宿泊の手配が必要
開催時間的に、終了してからの帰宅が難しい場合もおおい。
特に遠方からのゲストには宿泊施設の準備なども行っておこう。
ロケーションを重視すると、会場によっては街場から離れた場所であることも多い。
その場合は交通手段も主催者側で準備しておきたいところです。
お年寄り・子連れには向かない

おそい時間での開催のため、お年寄りには負担となる場合があります。
逆に小さいお子さんも時間帯によっては眠くなってしまう場合も。
お子さんを寝かしつけられるスペースや休憩所を用意するなど、招待するゲストに合わせたケアを用意しましょう。
また、お年寄りまで行かないまでも、年配の方の中には「祝い事は日中に行う」という考えを持つ方もいらっしゃいます。
トラブルにならないようあらかじめ説明しておくことがおすすめです。
写真がうまく映らない可能性がある

ナイトウェディングの会場は、基本的に薄暗く写真は撮りにくくなります。
記念に残す写真のためにも、腕のいいプロカメラマンは必ず依頼しておきたいところです。
開催日の天候に注意が必要
キャンドルを使った屋外でのガーデンウェディングを希望している場合、天候によっては開催が難しい場合があります。
ガーデンウェディングを経過する場合は、万が一の事態に備えて、雨の時の開催会場も考えておきましょう。
季節的に雨の多い6月や9月は特に注意が必要です。
また、夏であっても夜間は気温が下がります。防寒対策は用意しておく必要があります。
会場によっては対応してくれない場合もある
残念ながらすべての結婚式場がナイトウェディングに対応してくれるわけではありません。
希望する会場でナイトウェディングができるか、案内に書かれていないようであれば、式場に直接問い合わせて聞いてみよう。

2次会の開催が遅くなる・開催できない
披露宴のお開きの時間が遅いので、2次会の開催は難しい場合があります。
2次会はナシにする。もしくは後日に開催するというのも一つの方法です。

ナイトウェディングの注意点
ドレスはシンプルに
演出でキャンドルを使ったり、テーブルの間を動き回ることが多いナイトウェディングでは、あまりひらひらした装飾のウェディングドレスは避けた方がいい。
Aラインやマーメードライン・スレンダーラインのシンプルなドレスを選びましょう。
素材にはシルクやサテンなどつやのある素材のドレスにすると、暗闇の中でも写真写りが映えます。
招待客にはドレスコードを知らせておこう

ナイトウェディングはまだ新しく、参加したことのある人の方が少ない。
そこで困るのが、ドレスコード。
ゲストは何を着て行ったらいいのか悩んでしまいます。
実例を紹介したドレスコードなどを事前に教えてあげると安心して参加してもらえます。
ブーケ・装花

中間色や淡い色はくらいなかではほとんどわかりません。
ブーケや装花はあえて真っ白な花を使って飾るなどがおすすめです。
ですが、好みの色などがあれば使っていけないということはありません。フラワーコーディネーターと作成前の打ち合わせでしっかりと確認しておきましょう。
ナイトウェディングのおすすめイベント
せっかくナイトウェディングを行うんだから、普通の結婚式ではできない演出を取り入れたいところです。
ここでは、おすすめのナイトウェディングイベントについてご紹介します。
キャンドル

揺らめく炎の明かりは幻想的な雰囲気を作り上げるのに最適です。
花道をキャンドルライトでともしたり、ゲストテーブルやウェルカムスペースもたくさんのキャンドルで照らせば、まるで別世界に迷い込んだかのような世界観を演出できます。
また、せっかくのナイトウエディングなのだから、キャンドルを使ったプログラムも構成に取り入れてみてはいかがでしょうか。
キャンドルサービス

結婚式の定番。
新郎新婦がゲストテーブルのキャンドルに炎をともしながら回り、ゲストとコミュニケーションをとるイベントです。
まだ明るいうちからスタートして、日が沈むタイミングでキャンドルサービスを行い披露宴のイメージを前半と後半で変えるなんていう演出も素敵かもしれません。
キャンドルリレー

キャンドルの明かりには天使が幸せを運んでくると言われています。
尊い光をゲストからゲストへつないでいくイベントです。
- ゲストにはあらかじめ火のついていないキャンドルを配っておきます。
- 新郎新婦からまずはゲストの代表者のキャンドルに点火します。
- 炎を灯したゲストは次々に隣のゲストに炎をつないでいってもらいます。
- 全員のキャンドルに炎がともったところで、参加者全員の幸せを祈って一斉に吹き消します。
昔のヨーロッパの言い伝えでは、願い事をしながら炎を吹き消すと願いが叶うと言われています。
ゲストも参加して一緒に式を盛り上げることができるのでおススメです。
ユニティキャンドル
「ユニティ」とは『一つになる』という意味の言葉。別々の人生を歩んできた二人が新たに一緒の道を歩んでいくという意味をも乙セレモニーです。
ユニティキャンドルには、3本のキャンドルを用意します。
中央のキャンドルは新郎新婦、両サイドはそれぞれの家を現わしています。
- まずは両サイドのキャンドルにお互いの両親が炎を灯します。
- 火のついた両サイドのキャンドルを新郎新婦がそれぞれ手に取ります。
- 二つの炎を重ね合わせて中央のキャンドルに火をともします。
- 火がともったら両サイドのキャンドルの炎は吹き消します。
- 中央のユニティキャンドルに火がともり、新しい家族が誕生します。
両サイドのキャンドルを吹き消すのは、『巣立ち』の意味があり、二人の新しい人生の始まりを象徴します。
元はキリスト教由来のセレモニーですが、現在では人前式などでも多く取り入れられています。
花火

屋外であれば手持ちの花火でフラワーシャワーならぬ「花火シャワー」を行うこともできます。
ナイトウェディングならではの派手な演出が期待できます。
また、セレモニーの終盤に打ち上げ花火をあげることもできます。
火を使う演出は、会場によってできない場合も多いので、希望があれば会場選びの時点からプランナーにも相談しておきましょう。
イルミネーション・ライトアップ
ナイトウェディングを彩るのはやはりイルミネーションによる演出。
明るいときに見るのとはまた違ったイメージで会場を彩ることが可能です。
会場にプールが設置されていれば、水中からのライトアップやフローティングキャンドルを使ったりと、演出の幅も広がります。
季節によってはライトアップされた夜桜の演出も素敵です。時期と会場は限定されますが、可能であればぜひ演出の一つに取り入れたいものです。
ナイトウェディングは和婚でも
ナイトウェディングは洋風だけと考えられがちですが、和装の式でも対応してくれる会場もあります。
和装ならではの「和紙と炎」を使った演出や、ランタンによる照明なども素敵です。
ナイトウェディングに対応してくれる神社はまだ少ないので、『神社結婚式専門』のウェディングサイトで相談してみましょう。

夜景

ホテルの高層階でのナイトウェディングや、高台に建つチャペルからなら、夜景を借景して演出の一つに取り入れることもできます。
プロジェクションマッピング
プロジェクションマッピングとは、建物に立体的な映像を映し出し、あたかも動きがあるようにその姿を変化させる映像技術のこと。
プロフィール映像の紹介に合わせて利用するなど結婚式での利用も増えています。
ナイトウェディングに向く会場
ナイトウェディングについて紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
会場によって、できる演出とできない演出があります。会場選びの時点から、やりたいことのイメージをもって見学にのぞみましょう。
最後に、ナイトウェディングに向く会場を紹介しておきましょう。
高層ホテル

高層階からみえる夜景の美しいホテルはナイトウェディングに最適です。
室内での開催なので、天候にも左右されず、披露宴後もすぐに部屋にチェックインすることができます。
ガーデンウェディング

屋外でのガーデンパーティー。
キャンドルやライトアップをふんだんに使った演出が可能。花火などの日を使った演出もしやすい。
ただし、屋外なので気温と天候には注意が必要。
プール付きゲストハウス・結婚式場など
建物と隣接した屋外なので会場を広く利用できる。
プールの水辺に移る光は、一段と幻想的な雰囲気を高めてくれます。
水中証明やフローティングキャンドルを使った演出など、夜ならではのイベントがいろいろ企画できます。
まとめ
今回は新しい結婚式の形、ナイトウェディングについて紹介しました。
メリットとデメリットをまとめると、
メリット(利点)
- 肌荒れやしわが目立たない
- 時間があるのでロケーション撮影や準備が楽
- 時間に余裕がありゲストにも優しい
- 紫外線の心配無用!
- 予約が取りやすい
- 予算を抑えることができる
- 時間の経過と太陽を使った演出可能
デメリット(欠点)
- 大人数での挙式には向かない
- 遠方からのゲストには交通手段や宿泊の手配が必要
- お年寄り・子連れには向かない
- 写真がうまく映らない可能性がある
- 開催日の天候に注意が必要
- 会場によっては対応してくれない場合もある
- 2次会の開催が遅くなる・開催できない
デメリットをうわまわる利点もたくさん。
参加したゲストはだれもが、記憶に残る素敵な式であったと答えています。
夜に行う結婚式は、『大人婚』にぴったりです。
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