30台も後半、アラフォー世代になってからの結婚式も、結婚年齢が上昇している現代の日本では珍しくなくなっています。
とはいえ、それなりに経験も重ねた二人の結婚式。
招待客も同世代の友人など、人生経験の豊富なゲストが多く参列することが多いと思います。
どうせ式を挙げるならちょっと大人びた落ち着きのあるセレモニーにしたい。
せっかく結婚式をあげるのだから、20代のカップルが挙げる結婚式とは一味違う『大人なウェディング』を企画してみませんか?
何が違う?大人の結婚式

結婚年齢上昇中の日本では、アラフォーを過ぎてからの結婚式も当たり前。
大きな違いとして『大人婚』では、すでにいくつもの結婚式を経験しているゲストが多い、ということ。
あまりにも特徴のない結婚式では目の肥えたゲストはすぐに飽きてしまう。
とはいえ、あまりに派手派手しいのも『年甲斐もなく』と思われるし、あまりにおとなしいのも『なんか地味』とバランスがむずかしい。
ここは常識にとらわれず様々な演出を考えましょう。
重要なのはただ一点。
ゲストをおもてなしするという考え方を中心にすること。
自分たちの独りよがりにならないよう注意しましょう。
『大人婚』プログラムアイデアいろいろ

いわゆる『結婚式のイメージ』で行われるイベントの数々、
20代の結婚式と30代後半からの結婚式での違いについて比べてみました。
入場

一般的な結婚式では、先にゲストが会場に通され、新郎新婦の入場までプロフィールムービーなどを見て待ちます。
準備が整ったところで、新郎新婦の入場となるのが普通の入場です。
「自分たちを祝福して!」ではなく「幸せになった私たちが、感謝をお伝えます」というメッセージとなります。
近年の人気の入場イベントではゲストへのサプライズを用意することも多いです。
例えば、「フラッシュモブ」
フラッシュモブとは、前触れなく突如として周囲にいた人が一斉に踊りだすパフォーマンス。
結婚式では、入場とともに、給仕していたスタッフが一緒になって踊りだすサプライズなどが行われます。
これの注意点としては、新郎新婦もかなり練習を行わなければならないということ。
日頃体を動かしていないアラフォー世代にはつらいかもしれません。
でも、逆に言えば意外性は抜群であるとも言えます。
体力に自信があるおふたりなら、ぜひチャレンジしてください。
主賓挨拶

一般的な結婚式では、ウェルカムスピーチの後は主賓の挨拶や乾杯の音頭をとってもらうのが一般的です。
話の上手な上司がいるならいいが、何を話されるかはこちらで知ることはできない。
だらだらとした長い話は他のゲストにも不評。
それなら思い切って主賓挨拶はナシで行きましょう。
招待してしまったら挨拶をいただかないと失礼なるような方なら、披露宴はじめから身内だけで行うなどの対応をしましょう。
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乾杯

主賓挨拶に続いて、乾杯がおこなわれて式が始まることが多い。
乾杯は新郎の父親がおこなったり、主賓挨拶を新郎側のゲストがおこなったら、乾杯は新婦側がおこなう場合もあります。
堅苦しくない式にするなら、新郎自らウェルカムスピーチと一緒に乾杯まで行ってしまう方法もあり。
乾杯の発声は、新郎新婦二人で。
二人のグラスを合わせる乾杯で式を始めるのも素敵です。
ウェディングケーキ・ケーキカット

ある意味、披露宴前半の山場ともいえるのが、『ウェディングケーキ入刀』
こだわれば、いくらでもゴージャスにできるウェディングケーキですが、大人婚ではどのようなケーキが好まれるのでしょうか?
大人らしいデザインを求めるなら、装飾はできるだけシンプルに。
飾りを取り払った清楚な印象のケーキも素敵です。

デザインを重視するあまり、味がいまいちではしょうがない。
こだわりがないのなら、ウェディングケーキはナシでもいいかもしれません。
筆者の披露宴では、ウェディングケーキは用意せず、代わりに一口大のミニスイーツを何十種類も用意。バイキング形式で楽しんでもらいました。
色とりどりのスイーツがテーブル一杯に並ぶのも、壮観ですよ。

ウェディングケーキの見せ場『ファーストバイト』

ファーストバイトとは、ケーキカットの後に新郎新婦がお互いにケーキを食べさせあうこと。
新郎からは「一生食べるものに困らせない」
新婦から新郎は「一生美味しいものを作ってあげる」
という意味が込められています。
結婚式ではケーキカットと並び定番のイベントです。
人気のイベントではあるが、あまりにイチャイチャしすぎる演出などは『痛い』ととられる危険もあります。
派手な演出ではなく、シンプルに食べさせ愛をする程度にとどめておく方が無難です。
料理

結婚式定番のコース料理。
大人婚では特にこだわっておきたい部分です。
基本的なウェディングプランのセットでは、料理はたいてい最低クラスのもので見積もりされていることが大半なので、そのまま式に臨むとかなり物足りないと感じてしまうことが大半です。
一人当たりの金額が上がると×人数分の予算が上がるため、最も総額に影響が出ると言っても過言ではありません。
味だけではなく、素材や見た目など、細部までこだわりを持って選んだんだということが重要です。
大人婚のゲストは、いままでにもいくつもの結婚式でコース料理を体験しています。
最もわかりやすく、豪華さをアピールするなら、こだわりの料理を用意しましょう。
金額をあげるだけが方法ではありません。
その地域の特産品にこだわったり、この結婚式場でしか食べられないスペシャリテを用意するのもいいでしょう。
料理長にあいさつや料理の解説をお願いするのも面白いかもしれません。
わかりやすく豪華さを見せるには、コース料理の品数を増やすのが有効です。
食べきれないほどたくさんの美味しい料理でゲストをもてなしましょう。
新郎新婦お色直し

披露宴の中ごろに、新郎新婦の衣装をチェンジするお色直しが多く行われます。
ウェディングドレスからカラードレスへのチェンジなどが一般的ですが、大人婚ではお色直しそのものを行わない場合も多いです。
とはいえ、お色直しがないとゲストも気を抜く暇がありません。
筆者の場合は新婦だけカラードレスにお色直しを行い、新郎はネクタイだけを新婦のカラードレスに合わせてチェンジしました。
カラードレスへのチェンジは行わなくても、ヘアアレンジや小物を変化させるくらいでも構わないので、一度会場から離れるのがおすすめです。
その間にゲストはトイレ休憩や、ゲスト同士の会話、ゆっくり食事を行うなど気を緩めることができます。
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キャンドルサービス

お色直しから再入場の際、各テーブルに置かれたキャンドルに新郎新婦が火をともしながら各テーブルを巡る定番イベント。
薄暗い会場の中、新郎新婦にスポットが当たるのでお色直し後のカラードレスが一段と映えます。
ろうそくを使った演出はそれだけで幻想的なイメージを出すことができるのでおすすめです。
通常の会場で行う場合、室内の明かりを消してキャンドルの炎を際立たせます。
だったら、初めから夕方スタートの『ナイトウェディング』はいかがでしょうか?
日が沈む時間に合わせて幻想的なろうそくの光をともす演出などは、なかなか体験できない素敵な式になることと思います。

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ゲストによる余興
式の途中で友人たちによる余興で盛り上がるというのも、結婚式の一つのイベントではあります。
ですが、大人婚ではあまりお勧めしません。
ゲストたちもそれぞれ忙しく生活している年代の友人が多くなります。準備に時間がかかり、負担をかけてしまうのもあまりよくありません。
自分たちの式のイメージに合わないような余興は大人婚では不要です。
友人の方から話があっても、失礼のないようにお断りしましょう。
その分ゲストとのゆっくりとした会話の時間にあてて、あまりあわただしいプログラムにならないようにするのがおすすめです。
ブーケトス・ブーペプルズ

『幸せのおすそ分け』として結婚式では定番のブーケトスですが、大人婚ではタブーです。
それなりに年齢のいった友人の未婚者を集めてブーケトスをするなど、公開処刑と思われてもおかしくない。
最近では、ブーケを投げるのではなく、お菓子やクマの人形など、ブーケ以外のものを投げる『ブーケじゃないものトス』が人気。
未婚女性に限らず全員参加できるのが魅力です。
もし、ゲストに近々結婚予定の妹や後輩がいるのなら『ブーケプレゼント』として直接渡すのもいいかもしれません。
両親への手紙

結婚式のハイライト。
もっとも感動の涙を誘うイベントと言えば、『花嫁からの両親への手紙』
ゼクシイの調査によれば、20代の花嫁ではやりたい・やりたくないが、大体半々であるのに対して、30代の花嫁では「やりたくない」割合が7割近くまで多くなります。
しかし、実際の挙式では20代では8割、30代でも6割以上の花嫁さんが、両親への手紙の朗読を行っています。
たいてい、結婚式場のプランナーが「記念になるので絶対やりましょう!」と、猛プッシュするので、やることになる場合が多いようです。
「年齢的に泣き顔を見られるのは恥ずかしい」と考える大人婚の花嫁さんは多いみたい。
ですが、こんな時でしか感謝を伝えられないというのも事実。
結婚式で読み上げるかどうかは別として、感謝の手紙は書いた方がよいと思います。
記念品プレゼントと一緒に手渡すだけでも十分気持ちは伝わります。
書いていると、意外と言葉で伝えたくなってくるものですよ。
閉会の言葉

締めの言葉は新郎の父親がおこなうことも多いですが、近年はゲストへの感謝を新郎自ら述べることも多くなっています。
大人婚では最後までしっかりと、新郎が式をリードしてまとめ上げましょう。
そのためにはしっかりと式を納める『締めの言葉』は新郎自らが話すのがいいでしょう。
いい言葉が見つからない場合、スピーチの代筆サービスを利用するのもいいでしょう。
『大人婚』そのほかの開催アイデア
普通の結婚式よりも落ち着きのある、高級感を演出したい『大人婚』
一般的なウェディングの常識に縛られることなく、様々なアイディアでゲストをおもてなししていきましょう。
ポイント『高級感のある式場選び』

雰囲気を作る大きな要因は、式場。
名前の通った高級ホテルや、リゾート地ならではの景観を生かしたガーデンウェディングなど、自分たちのイメージに合わせた式場選びにはこだわりましょう。
ただし、ゲストの中には高齢の方も多くなってきます。
交通の便の良い立地であることなども考慮して式場選びを行いましょう。
生演奏で高級感を演出
高級感の演出に力を発揮するのが『生演奏』
音楽一つで会場の雰囲気ががらりと変わります。
重要なイベントの時だけでも取り入れることで式の雰囲気がぐっと高まります。
生演奏は無理でも、BGMのチョイスを洋楽やクラシックにすることで落ち着いた雰囲気を演出できます。
JPOPを使用する際にも、インストゥルメンタルやオルゴールミュージックにすることで歌詞が気にならなくなります。
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ペーパー類は業者依頼がおすすめ
結婚式では、招待状・席次表・プログラムなど、たくさんのペーパー類が使用されます。
費用を抑えるために手作り印刷で作成する若いカップルもいますが、高級感を出すには業者依頼のものがおすすめ。
自宅印刷できるものはどうしても紙質や印刷にも限界があります。
手作り感が喜ばれるのは若いうちだけ、大人らしいしっかりしたものを準備しましょう。
プロが作り上げるものは、やはりそれだけの意味があります。
引き出物にもこだわりを
『大人婚』では引き出物にもこだわりたいところです。
ふたりの名前入り食器などは問題外ですが、普通のカタログギフトもいまいち。
カタログギフトそのものは引き出物としても人気が高いが、低単価のカタログギフトは「あってもいいけど、欲しくもない」もののオンパレードで感動がありません。
ゲストに合わせてカタログギフトのグレードをあげる方法もありますが、ここは『体験できるギフト』にしてみてはいかがでしょうか。
興味はあっても、チャレンジする機会がないコトやモノ。
そのきっかけを贈れる『体験ギフト』がおすすめです。
他では体験できない魅力的なウェディングプラン
『大人婚』では普通の挙式とは違った特別な結婚式プランもおすすめ。
究極のラグジュアリー空間での結婚式『スイートルームウェディング』

じつはスイートルームでは少人数のパーティを行うことができます。
この空間を使って結婚式を行うのが『スイートルームウェディング』
そのホテルの豪華さを極めた、究極のくつろぎ空間でアットホームな式が行えます。
もちろんそのまま宿泊すれば、思い出に残る日になることは間違いいありません。
結婚式場を備えたホテルなら、挙式から披露宴までの移動も楽です。
非日常の世界で挙式『リゾートウェディング』

南国の砂浜と青い海、または心地よい森林の空気と鳥のさえずり、はたまた和装の映える京都の町並みで、思い出に残る最高の結婚式を行えます。
二人だけ、もしくは身近な家族や友人だけを招待して、リゾート地で結婚式を挙げるのが『リゾートウェディング』
近所にある結婚式場では体験できない、物語の主人公になったような非日常でのウェディング。
少人数もしくは二人きりで式を挙げたいと考えている『大人婚』の二人に最適です。
比較的行いやすい国内リゾート地での挙式から、本格的なチャペルでの海外リゾートウェディングまで様々です。
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夕暮れに染まる会場でろうそくの光に包まれる『ナイトウェディング』

一般的な挙式はお昼を挟んで行われることが多いが、あえて夕方から日没にかけて行われるのが『ナイトウェディング』
沈む夕日をバックに幻想的な雰囲気の中で行われる式は、とても印象的。
ろうそくを使ったライトアップやキャンドルサービスも一段と雰囲気を盛り上げてくれます。
プロジェクトマッピングや花火を使ったイベントなど、夜ならではの演出も式を盛り上げるのに最適。
年齢の高い花嫁さんにとっては薄暗い空間は小じわなどが目立たなくなるという利点もあります。
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『大人婚』まとめ

大人婚のポイントは、ゲストに感謝を伝えるきもちを大切にすること。
年齢にあった高級感を感じさせるセレモニーを企画すること。
この二つがしっかりしていれば、素晴らしい式を行うことができるはずです。
年齢を理由に式をあきらめる必要はありません。
どんな形でもいいので、新しい二人の人生のスタートとして結婚式を行うことは今後の人生で必ず良かったと思えるはず。
開催するかを悩んでいる場合でも、ウェディングフェアなどで相談してみることで新たな答えにたどり着くことができるかもしれません。
まずは一歩、あゆみを進めてみませんか?
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