結婚年齢が上昇している日本。
初婚の年齢は男性が31.1歳、女性でも29.4歳と、ここ20年で急速に上昇しています。(厚生労働省人口動態調査より)
結婚年齢が上がる中で、35歳以上。
とくに、アラフォーと呼ばれる世代で結婚されるカップルの中には、「結婚式は挙げなくてもいいんじゃないか」と考えている方も多いようです。
でも、本当にそれでいいですか?
結婚式は単に豪華なドレスを着て、美味しい食事を楽しむだけのパーティではない。
一つの区切りとなる結婚式は、ある意味『儀式』だと言ってもいいかもしれません。
信仰する宗教にかかわらず、結婚という行為は人間という生き物にとって重要な意味を持つ行動なのです。
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いくつになっての結婚でも式は挙げよう

現代の日本で実際に結婚式を行わない、いわゆる『ナシ婚』で結婚するカップルは全体の1/3ほどもいるという調査結果が出ています。
意外と多いと感じるのではないでしょうか。
その中でも、どの世代が結婚式をあげていないのかというと、
年配のカップルよりもむしろ20代の方が結婚式を行わない割合が多いというアンケート結果が出ています。
年代別での割合としては、
20代 結婚式を挙げていない 40.9%
30代 結婚式を挙げていない 26.0%
(アニヴェセル総研2016年調査より)
と、20代の方が挙式を行わずに結婚する割合が10%以上も高くなっています。
これは世代の考え方の違いもあるでしょうが、多くは経済的な事情のためが多いように思います。
筆者の後輩も式を挙げずに写真撮影だけで結婚しましたが、経済的に余裕があったなら式は挙げたかったと漏らしています。
このように今は、むしろ30代以上のカップルの挙式の方が主流になり、式場もそれに合わせたプランをいろいろと用意してくれています。
40代でも、50代でも、結婚という記念すべきイベントを行わないなんてもったいないことなのです。
今後の結婚生活のためにも結婚式は大切
結婚式を挙げるのと挙げないのとでは、これからの結婚生活にも影響が出る場合があります。
こちらは、既婚者の方(男女600名)と、婚姻歴のある独身の方(男女142名)にアンケートした結果です。

注目すべき点は、離婚歴のある方の「(結婚式などの行事を)何もしていない」という割合。
実に離婚歴のある方の8割以上が挙式を行っていないという結果が出ています。
もちろん、結婚式を挙げたから必ず結婚生活がうまくいくとは言えませんが、
万が一トラブルが起きたときにも、いったん立ち止まって昔を思い出し、
冷静に判断することができるようになる効果があります。
結婚式を挙げる理由

結婚はゴールではなくスタート。
これからの長い結婚生活において、結婚式を挙げないことは、きっといつか後悔する時が来ると思います。
リクルートブライダル総研のアンケートによると、式を挙げなかったカップルの71.5%が「結婚式を挙げなかったことを心残りに思っている」と、ナシ婚を後悔していると回答しています。
男性は、「本当は結婚式を挙げたかったんじゃないか」と、結婚の話題が出るたびに考えてしまい、
女性は「若いときに写真だけでも取っておけばよかった」と後悔の念が残ります。
すでに若くないという方も、これからの人生では『今日がいちばん若い日』です。
おなじ後悔なら挑戦した方がよかったというのは、多くの先輩方の言葉です。
日本の結婚式事情
とはいえ、結婚式はそう簡単なものではありません。
もちろん時間もお金も、労力もかかります。
しかし、そんな経験ができるのも、『結婚』というイベントだから。
普段の生活をしていたら、自分がホストになって何十人ものゲストを招いたパーティを開催するなんて、国会議員にでもならない限り体験することはありません。
結婚式にかかる費用

結婚式にはかかる費用は、平均300万円ほどだと言われています。
とはいえ、これは平均値。
招待客数、会場、式の内容によって節約することは可能。
費用は全額ホストが支払わなくても、招待客からのご祝儀で補填することが可能なので、実際支払う金額は半額以下になることが一般的です。
結婚式の費用については、何にお金がかかるのかを知っておくことで上手に節約を行うこともできます。
結婚式の基礎知識では、特に予算がかさむ項目についての説明を行っています。
まずはこちらで、結婚式の予算事情がどのようなものか確認してみることをおすすめします。
「予算はできるだけ抑えたい」とは言え、すべてコスト優先でケチケチした結婚式にしてしまうと、自分たちはもちろん、ゲストにとってもつまらない式になってしまいます。
削減できる部分はしっかりコストを抑えて、その分こだわる部分にはケチらず予算をかけて最高のものを用意しましょう。
項目ごとのメリハリが重要です。以下の記事も参考にしてください。
低コストでも、ハイクオリティな大人の結婚式~費用を最小限にするコツとは?~
披露宴を行わない『式だけ婚』

結婚式にかかる費用の多くは、招待客を招いての披露宴の代金。
そのため、披露宴を行わず、結婚式だけを行う『式だけ婚』を行うカップルも増えています。
結婚式だけを結婚式場で行い、披露宴の代わりにレストランなどを貸切って、簡単な食事会を行うことでコストを大きく削減するカップルも増えています。
近年は、結婚式の二次会やイベント会場の予約を仲介するサービスもあるので、会場を貸切っての準備も簡単になっています。
堅苦しくない気の合う仲間だけに祝ってもらうという形が人気です。
「披露宴の代わりに会費制の食事会イベントを開催したい」「挙式は少人数で、気の合う仲間と2次会で盛り上がりたい」そんな時は二次会代行がおすすめ。
司会進行から、イベントプロデュースまでお任せできるサービス。
料金は会場の「飲食費+サービス料3000円」x人数とわかりやすい。
友人に負担をかけることなく素敵な二次会を企画できます。
アラフォー世代ともなれば、同年代の友人はみんな自分たちの生活が忙しい。
手伝いをお願いするのは心苦しいと感じているカップには非常におすすめです。
もちろん、資料請求や相談・説明会は無料なので問い合わせするだけでも、検討の幅が広がりますよ!
自分たちだけの思い出に『フォトウェディング』
結婚式は行わずに、ウェディングドレスを着た写真だけを撮影する『フォトウェディング』も増えています。
ゲストに気を使うことなく、二人だけで完結するので、招待客との連絡や調整がいやだというカップルにも人気。
衣装もセットのフォトプランなどもあり、最も安価で思い出を作ることができます。
結婚式は挙げたとしても、ゲストを招いた式とは別にフォトウェディングを行うカップルも多い。
結婚式当日はゲストへの対応や緊張から、写真撮影どころではない忙しさです。
そのため挙式を挙げた場合でも、思い出に残す写真だけに集中できる『フォトウェディング』を別に行うこともあります。
挙式とは違ったデザインや和装、予算的に式を挙げることはむずかしい会場など、一度はあきらめてしまった内容もかなうかもしれません。
フォトウェディングなら、きっと思い描いた通りのウェディング写真が撮影できます。ぜひ検討してみましょう。
おすすめフォトスタジオ。
ドレス・ヘアメイク・画像修正もすべてプラン内。
海外スタイルを意識して撮影された写真は、まるで映画のワンシーンのようです。
時間的な理由で結婚式があげられないというカップルにも、一生の思い出に残る『フォトウェディング』はおすすめ。
打ち合わせにかかる時間も、通常の結婚式に比べてわずかで済みます。
期間限定の成約特典もあるので、近くの会場のブライダルフェアに参加してみましょう。
新婚旅行先で式を挙げる『リゾートウェディング』

二人だけの式なら、新婚旅行先で式を挙げるリゾートウェディングも人気。
誰に何を言われることもない自由な式が可能です。
海外ならハワイやグアム。国内なら沖縄や軽井沢が人気。様々なプランもあります。
筆者は那須高原でのリゾートウェディングで式を挙げています。
弟のハワイでの挙式にも参列しました。
海外での挙式は予算もそれなりにかかりますが、素晴らしい体験になることは補償いたします。
リゾートウェディングに興味があれば、以下の関連記事もご覧ください。
【大人婚】挙式は海外?それとも国内?リゾートウェディング両者のメリット、デメリットを比較!
今日がいちばん若い日

結婚式にもいろいろな形が存在します。
経済的事情や仕事の時間的制約など、難しい面もあるかもしれませんが、はじめからあきらめるのではなく、どの形なら開催できるかを二人で考えてみてはいかがでしょうか。
年齢を気にしているというのなら、それは杞憂です。
[大人婚カップル]結婚式をやりたがらないアラフォー男性を口説き落とす方法
まずは一度、近くの結婚式場で開催されているブライダルフェアに参加することをおすすめします。
ブライダルフェアは、無料(もしくは非常に安価で)式場内の見学・ドレスの試着・フォト体験・パーティ料理の試食などが行える非常にお得なイベント。
もちろんブライダルフェアに行ったからって、そこで式を挙げなくてはいけないなんてことはありません。
気になる会場をいくつでも回って、じっくり検討することが可能です。
最終的に『結婚式を挙げない』という結論を出すとしても、体験しておくことに越したことはありません。
「他の若いカップルに会いたくない」という場合は、平日の見学がおすすめ。
式場も平日は暇なので、時間もゆっくりとってじっくり見学ができます。
平日に二人で休むことが難しい場合は、ひとりでの見学もOK。
気になる会場があったら一度相談してみましょう。