結婚式を挙げることは決まった。
けれど、結婚式場っていろいろあって、どこがいいのかわからない。
真っ白な森のチャペルでのウェディング?
豪華な大広間で煙の舞う大階段からの入場?
それとも、プールのある広いガーデンで立食パーティ?
あなたの希望の結婚式はどんなイメージですか?
今回は結婚式場をタイプ別に4つに分類。
35歳以上の結婚式『大人婚』に合うかどうか、メリット・デメリットをまとめました。
Contents
結婚式場タイプ別分類

一言で結婚式場とは言っても、そのタイプはいろいろ。
今回は大まかに4つの分類位に区切って解説します。
中には中間の特徴を持つものや、一般の分類とは違ったコンセプトで運営されている場合もあるので、あくまで大まかな分類になります。
自分たちのイメージする結婚式を挙げるのに適すると思うのはどんなタイプか、まずは考えてみてください。
今回はこんな形で分類してみました。
- ホテル ウェディング
- 専門結婚式場
- ゲストハウス ウェディング
- レストラン ウェディング
ホテル ウェディング

高級なホテルではブライダルに力を入れているホテルも多く、ホテル内に結婚式専用のチャペルを持つことも少なくない。
ホテルの特徴は格調高く、豪華。高級感の演出などが期待できます。
披露宴会場も大人数から少人数まで広く対応できるうえ、サービスはもちろんホテルクオリティ。
一流のシェフが用意してくれる美味しい料理に、ゲストも大満足。
親世代は「ホテルウェディング」が人気の時代を経験しているので、会場に対しての不満はほとんどでないでしょう。
ホテルのメリット
- 豪華な結婚式を目指すなら最高の舞台。
- 広い会場に高級な調度品、シャンデリアなど、すべてにおいてクオリティの高いものが用意される。
- 少人数から大人数まで、様々な会場が用意されている。
- 挙式専用のチャペルや神殿を用意しているホテルも多く、披露宴会場への移動も近いので便利。
- サービスはホテルマンと同じ教育が徹底されたスタッフが担当してくれるので、どこよりも上質な接客が受けらる。
- 宿泊設備を備えるので、遠方のゲストの宿泊手配が楽。
- ほとんどの場合、交通アクセスが良い。
- 名が知れているホテルなら、ブランド力があり箔がつく。
ホテルのデメリット
- ある程度決められたスケジュールがあり、基本はそれに沿って行われるため自由度は少なめ。
- 外部からの持ち込みを制限される場合も多く、許可されても「持ち込み料」が発生することがほとんど。
- サービスが充実している分、料金も高い。
- 一日に何組もの挙式を行うのが普通なので、他の花嫁と鉢合わせしてしまう場合もある。
- 時間単位で次々式がこなされるので、ややあわただしい雰囲気になることがある。
ホテルでの大人婚

親が結婚式にも意見を言ってくるようなら、一番なっとくさせやすいのがホテル。
1990年代からはホテルでの挙式がブームとなり、親世代の中には「結婚式をあげるなら一流ホテル」のような考えを持っている方もいます。
お互いの親にも意見を聞きつつ、納得できる会場を選びましょう。
ホテルの挙式は単に豪華さが際立つだけではなく、年配のゲストがいる場合にはバリアフリーにも気を使われていて安心です。
ゲストに対する気遣いも一流。
ホテル専属のブライダルコーディネーターが、大人な二人の挙式も素晴らしくプランニングしてくれるでしょう。
現在の流れとしては、ホテルでの挙式は3割、このあと説明する専門結婚式場での挙式3割、ゲストハウス3割とほぼ同じ割合になっています。
専門結婚式場

結婚式のために作られた施設。
ホテルと違い結婚式に特化しているため、様々なサービスについてかゆいところに手の届くきめ細かいサービスが魅力。
式場ごとに独自の特色を強く持つ式場が多く、思い通りの演出が可能。
会場によってはロケーションを重視した都会の喧騒から離れた自然の中に建つものから、アクセスのよい街の中に作られているものもあります。
専門結婚式場のメリット
- 結婚式を専門に行うことを考えられた施設なので、挙式~披露宴への移動などスムーズに進行するような建物が多い。
- ホテルとの違いは結婚式に特化していること。そのため内装はもちろん外観や周囲の景観まで特別感を感じられる作りになっている。
- 結婚式をプロデュースするプランナーも、専門の知識と教養を持っているので、クオリティの高い式の提案を行ってもらえる。
- 施設ごとに独自性を持った運営をされていることが多く、その施設だからこそのオリジナリティのある式を行うことができる。
- 結婚式専門の施設なので、ドレスやメイク、撮影など結婚式に関するあらゆる関連施設が充実している。
- ホテルに比べると比較的自由度の高いプログラムが可能な場合が多い。
専門結婚式場のデメリット
- 大自然おなかの景観を利用した会場の場合、最寄駅からの交通アクセスが悪い場合がある。
- 基本的に宿泊施設は別になるので、手配の手間がかかる。(関連ホテルが用意されている場合が多いです)
- ホテル同様に複数の結婚式が被る場合もある。
- 基本のセット内容から、オプションをつけることで予算が高額になる場合がある。
専門結婚式場での大人婚
会場によって特徴的な結婚式が行えるのが利点。
今まで多くの結婚式に参列してきたゲストにも、新鮮な驚きを感じてもらえます。
特に、建物の外観からこだわりの美しい景観を演出している式場が多く、入場前から期待が膨らみます。
披露宴の内容も、カジュアルから格式高い雰囲気まで、二人のイメージに合わせて演出が可能。
専門結婚式場で挙式しました!
筆者は那須高原の専門結婚式場での挙式を行いました。
その会場はコチラ↓↓那須高原ミッシェルガーデンコート
英国から運んできた本物のコツワルドストーンづくりの建物に、本物のアンティークステンドグラスや調度品。
挙式を上げるチャペルはイメージの違うステンドグラスの美しい4つのチャペルから選べるなど、随所にこだわりの見える素敵な式場でした。
立地こそ交通の便がいいとは言い切れないやや奥まった場所ですが、それゆえに喧騒から離れた落ち着きのある挙式を行うことができるおすすめの式場です。
ゲストハウス ウェディング
二人の結婚式だけのためだけに、別荘のような一軒家を一日貸し切って行われる結婚式・披露宴のこと。
歴史的建造物や、海外の雰囲気を再現した豪華な別荘風のゲストハウスなど、コンセプトによってさまざまな建物から選ぶことができます。
近年は、ホテルウェディング・専門結婚式場ウェディングに次ぐ、第3の勢力として人気が急上昇。
新しい施設もたくさん登場し、より選択の幅が広がっています。
ゲストハウスウェディングのメリット
- 一軒貸し切りなので花嫁同士の鉢合わせがない。他の人の挙式に気を使うことなく自由に楽しめる。
- ゲストを別荘に招いてのパーティのような感覚で、気を張らずに楽しめる。
- ガーデンパーティやプールを使ったライトアップ、夕方からの『ナイトウェディング』など自由度が高い。
- 豪華な邸宅や広々としたガーデンなど、すべての施設を自由に使える。
- 敷地内のすべてのスペースを自分たちだけで利用できるので、会場はアットホームでくつろげる雰囲気に。
ゲストハウスウェディングの デメリット
- ガーデンを中心に予定していた場合、天候に左右される。
- 会場によっては交通の便が悪い場合がある。
- カジュアル過ぎて大人婚としての格調が出しにくい。
- 1日1組が基本となるため予算が高めになる傾向がある。
- 自由度が高い分、準備に考えることや用意するアイテムは多くなる。
- 開催できる数に限りがあるので早めの予約が必要。
ゲストハウスを利用した大人婚
歴史的建造物を改装したものから、披露宴専用に建てられたゲストハウスまで、いろいろなシチュエーションの演出が可能。
歴史的建造物を利用したゲストハウスには、日比谷公園内の築110年有形文化財「 フェリーチェガーデン日比谷
」などが有名。
筆者の妹はこのフェリーチェガーデンを利用して披露宴を行っています。
ガーデンを広く使った素敵でアットホームな式が印象的でした。
近年はこのような一軒貸し切り型ゲストハウスウェディングの人気が高まっています。
大正時代の歴史的建物を利用した歴史感あふれる「大正ロマンウェディング」のように日本的なゲストハウスから、
ヨーロッパ風やカリフォルニア風などの海外風ゲストハウスをコンセプトとして新設された会場まで、多岐にわたった個性的な会場から選べる楽しさがあります。
今までの形にとらわれない新しい披露宴の形として、お庭での『ガーデンウェディング』や夕方から開催する『ナイトウェディング』など、自由な発想での挙式プランがおこなえるため、特に若い年代のカップルに人気の高い結婚式の形となっています。
しかし、だからと言ってけっして『大人婚』に向かないということはありません。
歴史的建造物の重厚感は、年を重ねたカップルにこそよく似合います。
時の重さを理解している、大人婚のカップルにふさわしい舞台となるでしょう。
ゲストハウスで近年広がりつつある『ナイトウェディング』は大人婚でもおすすめ。
過去の記事でも紹介しているので、興味があればぜひ参考にしてみて下さい。
ゲストハウスで行う『ナイトウェディング』では会場となる建物からガーデンまでを広く使って、幻想的な世界を作り上げられます。
落ち着きのある大人の雰囲気を演出するのには最高の環境と言えます。
レストラン ウェディング

レストランを貸しきってのウェディング。
通常はレストランとして営業している店舗を利用するため、料理のおいしさは間違いありません。
挙式は提携のチャペルなどを利用して行われることが多いですが、そのまま会場で人前式を行う場合もあります。
大人数というよりは、少人数の1.5次会的なイメージで行われることが多いのが特長です。
レストランウェディングのメリット
- 料理店が主な営業母体であるため、料理がおいしい。
- 会場の利用料は比較的安価。
- 自由度が高く、思い通りの披露宴をデザインできる
- ほとんどの場合持ち込み料金がかからない
レストランウェディングの デメリット
- 大人数には対応でいない場合がある。
- カジュアルになりすぎる
- レストラン内だけで行おうとすると、できることに制限がかかる場合がある
- 自由度が高い分、自分たちで用意しなくてはいけないものが多くなる
レストランを利用した大人婚
どうしても結婚式専門会場やゲストハウスに比べると、豪華さや設備面では劣ってしまう面が否めないレストランウェディング。
レストランウェディングに力を入れている店や、ウェディングプランナーが企画を行う流れのできている店舗では、他の会場にも引けを取らない結婚式を開催ることも可能です。

しかし、結婚式「も」おこなえる普通のレストランでは、アットフォームな1.5次会的な披露宴になることが多い。
それが悪いわけではありません。気の合う仲間と気軽に楽しめる披露宴を選ぶカップルも多くなってきています。
挙式は海外でリゾートウェディングを二人だけ、もしくは親族と行い、国内の友人とはレストランウェディングを行うという場合も多くあります。
他の会場に比べると比較的安価に開催することが可能で、ご祝儀ではなく会費制をとることで計画的に予算を決めることもできます。
幹事代行業者を利用すれば、お店の手配から一式お任せして、自分たちは結婚式の準備に集中することも可能。
用途に合わせて各種サービスを上手に利用しましょう。
まとめ
今回は結婚式・披露宴の会場別メリットデメリットを解説いたしました。
格調高く、豪華で結婚式らしい結婚式を望むなら『ホテルウェディング』
自分たちだけの特別な結婚式を演出したいなら『専門結婚式場』や『ゲストハウスウェディング』
安価にアットホームな雰囲気を選ぶなら『レストランウェディング』
と言ったところでしょうか。
これはあくまで大まかな分類のため、個々の会場については見学会やウェディングフェアに参加してみるのがいちばんです。
ただ一つ言えるのは、現代の結婚式は『自由』ということ。
一生に一度の自分たちが主役のパーティです。思いっきりこだわりを持って会場選びしましょう。